二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

伊藤整「小説の方法・小説の認識」

2008年02月05日 | エッセイ(国内)
 明治、大正、昭和の文学に関心があるなら、伊藤整(1905~1969年)のこの本の存在を知らない人は少ないだろう。大学にもよるが、近代文学を専攻するような人にとって「必読の書」、あるいは基本文献としてあつかわれているのではないかと想像する。しばらく書店の棚から姿を消していたらしいが、数年前、岩波文庫に収められているのを眼にした。戦前では、正宗白鳥や小林秀雄の評論が尊重されていたが、折々の印象に基づ . . . 本文を読む
コメント