二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

モーツァルトな時間

2011年06月01日 | 俳句・短歌・詩集
1 さっきまで聴いていたのは グルダとアバドが共演したモーツァルトの最後のピアノコンチェルトだった。 その音楽に半身をひたしながら ぼくはその日買ったばかりの文庫本の最初の数ページを読んでいた。 音楽が終わるまえに寝てしまったけれど。 モーツァルトの音楽は こころの空虚にしみてくる。 上質なうま酒のように。 砂漠に年一回だけ降って たちまちあたりを緑に変えてしまう雨のように。 闇夜のなかにぽつんと灯った 遠い山際の明りのように。 聴きたくて聴くこともあるし 大きな書店の天井から聞こえてくることもある。 . . . 本文を読む
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薔薇の名前

2011年06月01日 | Blog & Photo
県立の「ばら園」が近いせもあって、このところ、薔薇にはまっている。 ほとんどの薔薇は、人間が作り出した人工的な花。 ばら園の花の根元付近には、プレートが立てられていて、 薔薇の名前とならび、制作者の名前、作出年代が必ず書かれている。 それを手がかりに、苗木などを買うのである。 園内では、切り花、苗木の展示即売会などが、同時開催され、訪れた人びとが買っていく。 薔薇にはいい値段がつくから、ビニール、またはガラスのハウスでこれを栽培する農家がある。 . . . 本文を読む
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