歳をとると、めったなことでは驚かない。
ところが、昨日は思わず「うわ!」と声を出した。
その原因はこれ。
夜の9時過ぎ、二階から階段をトントン下りてきたら、一階のホール床に大きな綿埃の塊。
ひょいとつまんで・・・「うわ!」と小さな叫び声をあげ、手からはなした。
照明をもうひとつ点けてしげしげとのぞき込むと――。
綿埃の主は、じつは雨蛙(^_^)/~
ふぅぅ、なにかと思ったぜ。なにしろ、ぐにゃりとした異様な感触だったもので(笑)。
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きみの頭の中をいろいろなものたちが
地面で跳ねたり 水中にもぐったり 他のものに姿を変えたり
笑い袋のように笑ったり
跳梁跋扈し 大気のドアにひっかかり浮き沈みしている。
ピンクの悩ましげな肌をした小悪魔も。
実在するもの 実在しないものはいつもほぼ等量で
奇妙にバランスがとれている。
・・・と油断していると
シーソーはときに片方へ大きくかたむき
きみやぼくは水平線の彼方へと落ちていく。
人間の最大の魔術は
実在しないものを実在するかのように語り
描き 歌うことができること。
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