このところ、詩作へと回帰しながら、萩原朔太郎とその周辺をうろついている。
わが国の明治期以降の詩人で人気度の高い詩人といえば、萩原朔太郎、宮沢賢治、高村光太郎、中原中也とおおよそ相場が決まっている。中学・高校の教科書に頻繁に取り上げられ、わたしも最初はそこで読んだのかもしれない。
戦後登場した詩人の中では、なんといっても谷川俊太郎さんで、これは圧倒的人気を誇る。同じく「櫂」の同人で谷川さんの僚友であった茨木のり子さんの詩集なども、詩のコーナーには、何冊かかならずならんでいる。ほかには、田村隆一さん、吉本隆明さんの本はかかせないようである。
詩や詩集は昔(わたしが若かったころ)から、売れないという“定評”がある。
1000部も売れたら、一応は万々歳・・・といった小さな世界。詩人を「職業」として成り立たせているのは、谷川さんお一人ではなかろうか?
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