そこからさきは飛び越えることができない断崖となる。ある猛暑の日暮れ方 きみは心をいれかえて時計草を育てる腐葉土のたくましさを見習うべくジャンプした。しかし着地したのは 元いた場所からそんなにははなれていなかった。断崖はなかったのだしきみはジャンプしなかった。
五年か十年 とにかくずいぶんと時が流れてからその事実がなんだかわかってくる。本をとじて 町へ出よう。一つの町からつぎの町へと。途方もない大きな唇からつぎつぎとことばが発せられ
きみを取り囲み 追いかけてくる。新聞であったり TVであったり スマホであったり。
ほんの二日三日でいい。 . . . 本文を読む
数週間前、あるカメラバッグの底のほうから、撮り了えたのに現像していなかった220ブローニーが1本出てきた。どこかへ出かけてひと息に撮ったのではなく、4、5日がかりで撮って、最後の数枚を残し、そのまま忘れてしまって、フィルムが入っていたことに気が付かなかったo(゜∀゜)o
だからうっかりシャッターを押してしまい、ピンボケのリビングの天井が写っていたりする。
そういうフィルムがじつはもう1本あって、現像待ちとなっている。そちらはフジの645プロで撮ったもの。フィルムだと、デジタルのように無闇には撮らないし、撮れない。だから中途半端な状態で、カメラとともに放置・・・なんてこと、どなたでも経験があるのじゃないかしら?
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