二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

空の青さを見つめていると

2013年09月20日 | Blog & Photo
紀伊国屋書店でカメラの情報誌を買ったあと、そんなことを漫然と考えながらクルマを走らせていると、空の青さが襲いかかってきた。というか、心の底までスカイブルーに染まりながら、くしゃくしゃした感情をクリーニングしたくなった・・・とでもいえばいいのか?谷川俊太郎さんが若いころ書いたこんな詩の数行を思い出した。空の青さを見つめていると私に帰るところがあるような気がするだが雲を通ってきた明るさはもはや空へは帰ってゆかない陽は絶えず豪華に捨てている 夜になっても私たちは拾うのに忙しい人はすべていやしい生まれなので樹のように豊かに休むことがない<人はすべていやしい生まれなので樹のように豊かに休むことがない> なんという痛烈なことばだろう。わたしは“樹のように豊かに”という表現のまえで立ち止まる。そうか、樹はそれ自体、ある途方もない豊かさを持っているんだ、とおもう。 . . . 本文を読む
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