昨日、某所にある一戸建てまで、退去立会いのため出かけた。Cさんは29歳、3児の母である。
契約者はご主人だけれど、仕事のため、奥様と3人の男の子が、わたしがあらわれるのを待っていた。賃貸契約の場合、借主には「原状回復義務」がついて回るのは大抵の方がご存じだろうから、説明は省略。家財道具をすべ運びだし、カラになった室内を、ザッと見せていただき、敷金の精算をする。汚れがひどかったり、ものを毀していたりすると、別途補修費用・・・原状回復の費用がかかる。いわゆる「客づけ」は他社がやってくれたので、Cさんにお会いするのははじめてだった。
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秋が深まって、4時半ころから西の空が茜色に染まってくる。茜色・・・あかねいろ。このことばは、日本語として、とても語感が豊かで、いろいろなイメージがわいてくる。英語や和製英語には、そう簡単に置き換えはできない。たまにTVを見ることがあるが、カタカナことばばかりが氾濫し、由緒正しい、美しい日本語がずいぶんへっている。現代語訳なしで、注釈だけをたよりに「万葉集」や「源氏物語」をすらすら読める・・・というような高度な技を要求しても仕方ない。会社内では英語以外は使用禁止などというばかげたニュースが注目されるような、なんともなさけない時代である。
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