世界とは故郷のことなのだ とだれかがいう。
そんなことに気がつくまで
何十年もかかってしまったな とぼくがいう。
肉眼の隣りにカメラがあってね
カメラはたえまなくいまを記録しつづける。
すべての本を読みつくすなんてできやしない。
故郷という名の図書館には
無数の入口 無数の出口がある。
一羽のツグミがぼくを見ている。
ぼくが 一羽のツグミを見ているように。
一冊の分厚い本を手にして歩いていく。 . . . 本文を読む
遠くへいこうかな・・・と考えていたら、昨晩から激しい雨。
長野の善光寺周辺をネットで調べてあった。
いましばらくすると、関東では梅雨入りとなるか、梅雨入りしないまでも、雨の日が多くなる。
やむをえず、本屋さんまわりをして、丸谷才一さんの著書などを仕入れてきた。
しばらく読めず、遠ざかっていた小説や文芸批評に、少しずつ関心がもどっている。
あいにく雨が上がったのは、3時を過ぎてから。
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