苦いビールがなぜうまいのかというと
その「苦い」がいいのだ。
ホップが口の中ではじけ
気分転換がはかれる。
議論したり 咳込んだりしたあとで口をすすぐみたいに
ビールを飲む。
そんな夜が何日もつづいたな あのころ。
淋しさの岬 そのはるか彼方に夕陽が沈んでいくのを見ている。
隣りにいるはずの人はいつのまにか消えて
振り返るとぼくの長い影が
小説的なフィクションに寄りかかった旧い街角のほうへのびて . . . 本文を読む
朝日新聞の書評欄で、蜂飼耳さんが、先日亡くなった長田弘の全詩集を取り上げていた。
わたしはこの見事な文章を読んで、長田さん、蜂飼さんの両者に関心をもった。
まさに“書評”のお手本。
長田さんは「われら新鮮な旅人」しか読んでいない。蜂飼耳さんとなるとまったく未知の詩人だな(^^;)
「人生は何で測るのか。./本で測る。/一冊の本で測る。./おなじ本を、読み返すことで測る。」
長田弘の詩がひろげるの . . . 本文を読む