「これはすごい労作だなあ」
本書を半ばまで読まないうちに、わたしはそう確信した。源頼朝登場前夜について書かれた本がどのくらいあるのかよくは知らないけど、本書は保元・平治の乱だけでなく、河内源氏発祥の起源にまで遡り、前九年・後三年の戦役をへて頼朝の登場まで、あまたの史料を渉猟しつくしたうえで、そこに元木泰雄さん独自の新解釈を加えて書き下ろしたものである。
一般読者向けの新書という体裁をとってはいる . . . 本文を読む
いよいよこの岩波新書シリーズ日本古代史も最終巻まで読んできた。タイトル通り、取り上げているのは藤原道長をその頂点とした摂関政治の時代。
結論をさきにいえば、わたし的には非常に読み応えのある、ずっしりとした一冊であった、新書のボリュームにしては。
読み出してみて、知らないことだらけだということに、すぐに気づいた。「そうか、こんな時代であったのか!」
世界的にも評価の高い「源氏物語」が誕生した社会が . . . 本文を読む
岩波新書シリーズ日本古代史第6巻「摂関政治」と前後して読みはじめたが、こちらをさきに読みおえたので感想を書いておこう。
どんな内容かというと、
《現在の皇室典範では女性の皇位継承は認められていないが、古代においては推古天皇以来、複数の女帝が皇位に就いている。従来は、適当な男性の皇位継承者がいないときの「中継ぎ」と見られていた女帝だが、『記・紀』を丹念に読み解けば、女帝が単なる「中断ぎ」ではなく、皇 . . . 本文を読む
(ご覧のように、光線引き・・・えーっ、アッハハ!)
久しぶりにこんな失敗を演じてしまった(゚Д゚*)
機種はNewFD50ミリ付きキヤノンAE-1。
モルトが傷んでいたので、補修するつもりが、かえってひどい結果に。
ジャンク品価格で買ったカメラ、いままでは何とか持ちこたえていたのだ。
しかし、どーも傷みのぐあいが気になって仕方ない。モルトはいま手許にはなく、近所のダイソーで製本テープを . . . 本文を読む