二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

一つの到達点としての「焚火」 ~志賀直哉を読み返す

2020年08月09日 | 小説(国内)
   (文庫本マニア。ただし印字の大きな改版が出るとまた同じ本を買うクセがある) 「焚火」は、赤城山の大沼で過ごした一夜を描いた作品。 赤城大沼はわたしもたびたび出かけたことがある場所なので、いずれ読み返したいと考えていた。 小説として分類されているようだけど、随筆、エッセイといった方がしっくりする。 丸谷才一さんは「スケッチ」といういい方をする。短編の中に、その種のジャンルがあって、日本の . . . 本文を読む
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