二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「文学のレッスン」丸谷才一(新潮文庫)を読み返す

2020年08月14日 | 座談会・対談集・マンガその他
2回目だったか3回目だったかよく覚えてない。 「思考のレッスン」「文学のレッスン」、インタビュアーの湯川豊さんもうまいが、何といっても、丸谷さんの博覧強記ぶりと見識の高さに脱帽だにゃ(~o~)  つい読まされる、ほとんど愛読書。 すごい人がかつて生きていたのだ。少々ムキになって田山花袋の「蒲団」や志賀直哉を徹底的にけなしている。だけど、丸谷さんの小説はすでに読まれなくなっている。 文学史の皮肉。 . . . 本文を読む
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サルスベリの影深し(ポエムNO.4-06)

2020年08月14日 | 俳句・短歌・詩集
   (2019年8月 高崎) 寝苦しかった夢の覚めぎわ 墓地へとつづくヒマワリのあいだを おろろん おろろん と 鼻歌を歌いながら おろろん おろろん と 遠くへいこうとしている人たちがいる。 ああ ああ影深し。 影深し。 お盆でにぎわう墓地の隅。 おろろん おろろん 風が吹けばふくがまま 靡くがまま 彼ら彼女らの足おとのさやけさ。 遠くへいこうとしている人と 遠くから帰ってきた人が . . . 本文を読む
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