二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

百年後にお会いしましょう(ポエムNO.3-26)

2020年01月31日 | 俳句・短歌・詩集
「あたしやこのまま死なないと思います 半永久的に」
と話していた百歳の老婆が
それから半年もたたないあいだに死んだ。
本人には死んだことはわからないから

まだ生きているといってもいいのだ。
白骨だか白い雲だか丸木船だかに なってしまっただけ。
老婆の魂・・・のようなものが見えない世界を旅している。
おいらにもそうなるときがくる。

大空をゆらゆら航海する丸木船のうえで
時空を旅し 太陽系をひとまわり。
涯の涯までいって帰ってくれば百年はたってしまう。
また百年後にお会いしましょう。

分子と分子 手をたずさえ
この地球に雨となって降り注ぐってのはいかがですか。
百年後に ね
百年後に。

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