二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

カメラの虫干し ~キヤノンF-1Nの巻

2017年11月05日 | Blog & Photo
(キヤノンF-1Nとブラックコーヒー、オフィスの受付デスクにて)


カメラ預金が少したまってきたので、ニコンD750とFX用のレンズでも買おうかと、今年の春ころから考えてはいるけど、どうにも、決断がつかない。
いろいろ理由はあるけど、デジタルカメラ全般に対し、銀塩フィルムカメラに抱くような愛着がもてないからだ´Д゜

機械式のマニュアル機種はわたしにとっては、特別な存在。銀塩フィルムカメラとはいっても、AFがはやって、カメラボディ、レンズは呆れるほど堕落し、プラスチック外装が主流になった。わたしが好きなのは、その前の世代のボディ&レンズである(*^o^*
クロームにせよ、ブラック塗装にせよ、すばらしい輝きをいまでも放っている・・・ように感じられる。レンズはむろんマニュアルフォーカスで、鏡胴の作りに、高級感がある。

夕べちょっと気になったので、出社しながらキヤノンF-1Nをクルマに積んできた。露出メーターが、まったく動かない。
「うむむっ」電池を交換しても動かないので、露出計が故障したと思われた。
クラシックカメラでは、故障は急にやってくる。





メカニカルなシャッターは丈夫だけど、電気系統は腐蝕に弱い(^^;) 
露出計内蔵モデルは、露出計が毀れたり、不安定だったり、不正確だったりする。そういうジャンク品が、中古市場にた~くさんある。






このF-1Nは電池室の接点あたりを念入りに清掃したら、メーター指針が作動するようになった。
やれやれ・・・と思いしばらく様子をみていると、メーターがガクンと落ちる。
ボディ内部で、電気系統の腐蝕がすすんでいるのだろう。
お古なカメラにつきあう人は、この程度の不具合に驚いてはいけない。わたしの診断では現状、なんとか使用に堪えるレベル( ´。`)


レンズはバルサム切れでくもってしまったり、カビが生えたりする。防湿庫はもらいものがあるけど、省エネのため、電源は入れてない。
だから、今日はFD50ミリF1.4のレンズの虫干しをかねている。


わたしにとって、50ミリレンズは、古女房のような特別な存在。あちこち浮気しても、いつか、またここに帰ってくる。
F値が明るいため、絞りをコントロールして、ピントの合う範囲を調節。作画の重要なモメントとなる。初心者として、そういう知識を最初に覚えたのだ。それから四十数年たつ(笑)。

現物を手に取っていじってみないとわからないと思うが、キヤノンF-1やF-1Nは、ブラックペイントの外装がすばらしく、ときおりセーム皮を使って研き、そのたびに惚れボレ。

おもちゃといえばおもちゃなのだけど、そこに“少年の日の夢”が宿っているのだ。
そういうことなのだろう。
ニコンF3/TとNewFM2のかげに隠れ、登板回数が少ないけど、たまにはこのカメラにも、
もっと登板の機会を与えてやらなればならないなぁ~(^^♪
その前に、虫干しして、本日日光消毒(^^;)タハハ

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