二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

人生の当たりハズレ(ポエムNO.2-74)

2016年07月20日 | 俳句・短歌・詩集
疲れ切ったこころの端っこから
ことばがひとつ またひとつと消えていく。
そうしてぼくは
昔に較べたらずいぶん無口な男になった。
・・・なったはずだ。

電柱の横に立って ぽかんと空を見あげている 
ボケ老人のようなしょぼくれた男。
あれが近い将来のぼく。
いやきみかも知れないが。
人生の当たりハズレ。

洗いざらしのTシャツを今日も干す。
昨日も干した。
十年がまたたくまに過ぎていく。
ごくありふれた夜明け 無口な男は性懲りもなく 
つぎの籤をひこうとしている。



※詩と写真のあいだに直接の関係はありません。

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