二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

秋をさがしに ~榛名山2016

2016年10月27日 | Blog & Photo
2016年10月が、もたもたしているあいだに慌ただしく過ぎていく。
一昨日気象情報をチェックしながら、「よし、榛名山へ出かけてみよう」と決めた。
定休日とお天気が、めずらしく、ベストマッチ♪
・・・今年は不順な天候に悩まされたが、風もなくおだかな日本晴れになった。





ここは関東の観音霊場として巡礼が絶えない水沢観音。
万葉の歌碑があるのは知っていたけど、これまではたいした関心がなかった。

『伊香保(いかほ)ろの やさかの堰(ゐで)に 立(た)つ虹(ぬじ)の 顕(あらは)ろまでも さ寝(ね)をさ寝(ね)てば』(万葉集、第14巻、3414番、東歌)

<伊香保の八坂の堰に虹が現れるように、そのことが世間に知れても構わない、愛しいおまえとずっと寝ていたい>
という意味である。万葉の時代は、部屋のデスクやベッドで本を読むのではなく、抑揚をつけて、朗唱するのが、和歌であった。この歌は男女の性愛を、素朴に唱いあげたもので、祭りまたは宴会の場で朗唱され、人びとをにぎわしたのではないかと想像される。

伊香保とは当時、榛名山南麓一帯を指すことばであったようだ。斎藤茂吉によると、虹が登場する、万葉唯一の歌だそうである(^^)/





観音霊場巡礼一行のおじいちゃん。
背中には「南無観世音菩薩」の墨による手書文字。観音様に帰依いたします・・・という意味である。奥様を亡くされてから、巡礼の旅に出かけるようになったという。
お声をかけてパチリ! クリアな写真もあるけど、煙たなびくこちらのカットを掲げておこう。
関東八十八カ所ばかりでなく、関西の霊場もまわってきたという。
背中の白い半被に、朱印が押してある。

さて、と気を取り直し、榛名湖畔へとクルマを走らせた。





下は熊谷からやってきたという、バイカーのお兄ちゃん♪
25才、彼女のいないイケメンさんに、モデルになっていただいた。



フライフィッシングに夢中の若者。
お話しをうかがったら、ブラックバスを釣りにきている。シュシュッと竿さばきがお見事だった。ブラックバスは大物になると50cmにも達する魚。





大きなカメが寝ている。そしておとうさんも寝ている(笑)。



しばらくたってそっちを眺めたら、お隣に奥様がいた。なんだか熟年ご夫婦の微妙な距離感・・・だな(^^;)



しかし、湖畔周辺は、ピークを過ぎてしまったらしく、色の冴えがない。それとも日照不足がたたっているのか? 美しい紅葉をさがすのが、たいへんだった。



湖畔からだと遠くて、双眼鏡をもたずクルマからはなれてしまったため、よく確認できなかったが、おそらくキンクロハジロの群れ。他のカモ類も混じっていたかも知れない(?_?)



静かな湖面。
けたたましいモーターボートが波を蹴立てて通りすぎたあと、しばらくすると、
また、元の静寂が訪れる(-_-)
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