前回にひきつづき、コンパクトカメラのテストレポート。
カメラは以下の3機種。
1.リコーCX6
イメージセンサー(撮像素子):1/2.3裏面照射型CMOS 1000万画素
2.パナソニックLX5
イメージセンサー:1/1.63型CCD 1000万画素
3.富士フィルムX10
イメージセンサー:2/3型(1/1.5)EXR-CMOS 1200万画素
被写体は、2012年1月7日、PM3:00ころの群馬県庁舎。
はじめに全体像、つぎに部分をほぼ等倍に近く切り出して、「見た目」の解像力を比較してみる。「アサヒカメラ」「日本カメラ」でやっている‘ニューフェース診断室’をまねたのである。
むろん、あちらは専門家によるテストだが、わたしのこれはかなりアバウト。あくまで参考資料である。
☆3機種共通設定
ISO=400(マニュアル設定)
モード=スタンダード プログラムAE
ホワイトバランス=AOTO
アスペクト比=3:2
撮影画角:50mm前後(マニュアル設定)
手持ち撮影(3機種とも手ぶれ補正機能がある)
その他は、初期設定のまま。
☆全画面
1-1 CX6(1000万画素機)

1-2 LX5(1000万画素機)

1-3 X10(1200万画素機)

☆中心部分(外壁スポットライトに注目。そして、窓枠の輪郭など)
2-1 CX6

2-2 LX5

2-3 X10

☆周辺部分(細いTVアンテナ、避雷針などの描写に注目)
3-1 CX6

3-2 LX5

3-2 X10

写真の「解像感」はイメージセンサーや、レンズ性能だけで決まるわけではない。画像処理エンジンで、どういったコントラスト、シャープネスなどを設定するのか、色再現はどうか、CCDかCMOSかなど、じつにいろいろな要素の、いわば合計値である。
☆三毛ネコの感想
・イメージセンサーのサイズの違いがあるのに、いちばん小さいCX6が、このテストで見るかぎり、よく健闘している。
・色再現には、思ったほどの差が、この場合には感じられなかった。
・日中晴天で、コントラストの高い被写体であるため、カメラに「やさしい」被写体となった。晴天日陰や、コントラストが弱い場合は、グラデーションの再現など、X10が一歩リードしている印象であるが、それはアルバムの「実写テスト」の画像を参照。
・カメラの表示する「画角」にわずかな差がある。
・CX6は、露出がややオーバー気味。X10が、わたしの印象では適正露出。また、X10は、スタンダードモードであるにもかかわらず、色乗りのよさ、こってりした色再現が印象的。好みにもよるが、被写体によっては「濃すぎる」かもしれない。
・じっさいには、「絞り値」もマニュアル設定すべきだが、CX6はそれができないので、プログラムAEとしている。
・CX6は、「シャープネス」が高いだけに、輪郭のささくれが多少感じられる。また、このカメラは、いわゆる「高倍率ズーム」の泣きどころ、レンズの歪曲収差がかなりあり、被写体によってはとても気になる。
・全体としては、最新機種であるX10が、やはり一歩リードしている。ハイコントラストな被写体であるにもかかわらず、グラデーションの「つながり」がなだらかで、フィルムっぽい艶があるようにおもわれる。
☆mixiアルバム「X10試し撮り(実写テスト)」
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000046788359&owner_id=4279073