二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

わが友トンボ(ポエムNO.4-09)

2020年08月18日 | 俳句・短歌・詩集
   (2017年8月)



軽井沢へテニスにいかないかと友人にさそわれたが
丁重にお断りした。
かすみ目 腰痛など
理由をあげたらきりがない。

一人でいる時間の貴重さ。
十年ばかり前からそれに目覚めた。
トンボがすいすい蒼穹を飛んでいく。
群れているようにみえるが

群れているわけではない。
なにかの棒に止まるのが好きなトンボ。
トンボは笑うか
笑わないように見えて笑っている。

まるで秋のように空が広いなあ。
そこを大昔の練習機のように飛びまわって
目配せはするが話はしない。
一分くらいトンボになったつもりで世界を見渡す。

急上昇し急降下し低空飛行し
大きく旋回してから着地する。
すがすがしくダイナミックな早業にふけり
空気と自由自在に遊ぶわが友 トンボよ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 過去からの手紙 「ご先祖たち」 | トップ | タイトルがよくないなあ ~... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句・短歌・詩集」カテゴリの最新記事