二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「郷土遊覧記」のスタート

2013年01月13日 | Blog & Photo
<穂先の赤いホウキ>


いままで自然の風景を主として撮影しつづけてきたマイミクの葉流さんが、今年になって、街撮りシリーズをスタートさせた。
わたしは彼女のファンなので、けっこうドキドキしながら拝見し、作品一枚、一枚にたくさんのコメントというか、独り言を書き込んでしまった。
わたしの評価基準で金賞クラスの写真がたくさんアップされているからである(^_^)/~

被写体を発見する行動力、審美眼の裏付けをもったまなざしのたしかさ、どこをどう切り取ったら自分の世界になるかというフレーミング感覚がすばらしく、応援メッセージを送らずにはいられなかった。
ご自分のフィールドといっていいような瀬戸市、常滑市を散歩し、ここまで二つのアルバムを作成。陶芸に対するご趣味がかつてあったということなので、こういうトポスの選択となったのだろう。
「瀬戸市を街撮りしたらきっと愉しいですよ」というわたしの提案にのってくれたのだ。
考えてみれば、この二市のほかに、名古屋周辺にはほかにも「陶器・陶芸の町」がいくつか存在する。

写真つながりのマイミクさんの中でも、街撮りをシリーズとしてつくっている方は少数。
わたしは葉流さんの「街撮り」を拝見しながら、自身のいろいろな反省材料を見つけ出した。
そういうことからいっても、まことに刺激的なアルバムだった(^-^)
これからも街撮りはわたしの撮影行為の大事な柱の一本となる。一人でも多くの方が、こういった散歩写真に参入してくれたらうれしいなあ。

葉流さん、つぎのアルバムお待ちしています!

さて、トップにあげたのは、この日の収穫、わたしの一番のお気に入り。午後の陽射しをたっぷりと浴びて、まるで幼い少女のようなホウキが壁にかかっていた。
「おやおや、やつれのみえない新人さんだね。気持ちいいだろうなあ、こんな日溜まり」
声に出していったわけではないけれど・・・(笑)。
左からクルマの影が忍び寄っている。あと1時間はもたないだろう、この日溜まりも(~o~)



<毀れた赤い自転車>

錆の出た重そうな鎧戸(シャッター)を開けて表へご主人があらわれた。右は時計・宝飾品のお店。
「なにを撮って歩いているんですか?」とご主人が声をかけてくる。
「この毀れた自転車、なんでここにあるんですか?」
逆にわたしが質問したら「違法駐車されないため。まともなものを置くと、盗難にあうので。苦肉の策です」とのこと。
逆光で眺めたら、妙にピカピカして、この自転車、現役時代は、さぞやもてただろうと、そんな感想が頭をよぎった。



<JACK DANIEL′S>

飲屋街は2/3が店じまいしているか、「貸店舗」の看板が貼ってある。景気がよかったころは、わたしも酒や美女やカラオケをもとめてハシゴした前橋の中心街。かつての賑わいはまったくない。
ジャックダニエルといえば、古きよきアメリカを代表するウイスキーのブランド!
夜になったら、現在でも紳士淑女が集まってくるのだろう。鋳物らしい面格子の質感が、へてきた風雪をものがたる。



<古道具「道根房」店先>

市役所の裏通りにこんな店があるとは、何度も前橋をカメラ散歩しているのに、気がつかなかった。道根房とは、昔近所の寺に住んでいた名物坊主の名だそうである。
「街検索」というのをやってみたら、店舗情報があがってきた。
「知る人ぞ知る」といったマニア向けのお店なのだろう。古い土蔵を改造してつくった狭い店内には、ブリキおもちゃや、書画骨董、正体のあやしげなガラクタが山と積まれてあった。

街歩きが愉しいので、1時間2時間はあっというまに過ぎていく。
愉しみの半分は「被写体を発見する」よろこび、つぎは心をこめて撮影するよろこび・・・最後にそうしてわたしのアルバムの中にやってきた情景を、何度も見直すよろこびが待っている。そんな写真に共感して下さる方がいれば、よろこびは二倍、三倍にもなるだろう。
・・・こうしてまた、mixiアルバムの数がどんどんふえていく(^^;)
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