(ミニイベントは、倉庫の暗がりで行われていた。大手織物会社の女将さん、74歳にはとても見えない美人さん)
群馬県で、一番ノスタルジックな街といえば、桐生を挙げないわけにはいかないだろう。
ここがわたしの「郷土遊覧記」のいわば原点であった・・・と、近ごろになって、思うようになった。
大型ショッピングモールが町中にないため、個人商店がまだまだ元気(^^)/
昔のおもかげが、街角に残っていて、観光地のようにお化粧していないから、
そこに暮らす人たちのいわば「息づかい」のようなものが、そこはかとなくただよってくる♪
昭和27年生れのわたしにとっては、ノスタルジーを感じさせずにはおかない街並み、そして人びとの営み。
美空ひばりや石原裕次郎が銀幕の向こうで輝いていた。
ジャイアンツが強く、大鵬や柏戸が大活躍していたし、商店街はにぎわいにあふれていた。家庭の団欒なるものが存在し、多くの人びとが、未来にたいする明るい希望を、ごく素朴に抱けた・・・そんな時代の気配。
わたしの“アンテナ”が、そういった気配に敏感に反応する(*^-^)
ゆらりゆーらりと遊覧しながら、そんなものを街角に探しているのだ。
1.トップに上げた一枚、ISO1600で撮影。
生れは東京、大田区池上の名家から嫁いでいらしたという。
撮影してもいいですか? と訊いたら「はい、どうぞ」と。
わたしは西陣織りふうのきらびやかなコースターを一枚お買い上げ(^^♪
2.新しくオープンしたカフェのいなせな店員さん。
いや、もしかしたら、お嬢さんかもしれない。
記念品みたいに残った蔵の扉を背景にパチリ! なんだかとても人なつこく、やさしい性格が表情やことばにあふれていた。ありがとうございま~す。
3.木陰のツーショット(*゚ー゚)v
とんだ「お邪魔虫」だね、ごめんなさい。
・・・といいつつ、フィルムカメラ、ニコンFE2でも2ショット撮らせていただいた。
あつかましい野郎、だね、ハハ。
4.「そこでころんで、お膝が痛いの」と訴えている、ペコちゃんみたいな可愛い女の子。お母さんに「ほら、笑顔、笑顔!」と勇気づけられ、このあと、とびっきりの明るい笑顔を見せてくれた。
ありがとうね、またどこかで遭えるとイイネ!
5.たばこ屋とドラッグをかねたようなお店のファサード(というほどではないが)。
たくさんの文字が、「さあ、お買い上げ、お買い上げ!!」とアピールしている。
昔はこんなお店を、辻々でよくお見かけした。
コンビニの素っ気ない、決まり切ったファサードとはまるで違う。
6.長いながい時の経過をリアルに刻み込んだ窓を、数枚撮らせていただいたが、
そこからこの一枚をpic-upしておこう。
かつて「ドアと窓」というシリーズをやったことがあった。
ゆっくりと滅び、老いていく人間と街角。
その風光というか、風情を、記憶し、記録する。そんな情熱に憑かれている、といってもいいのかも(^^;)
7.これはとあるアパートの階段の支柱。
鉄もサビがひどくなるとこうなる! という見本。
下部を見ると、砂が入り込んで、小さな草が生えはじめている。
鉄はこうして大地・・・つまりふるさと地球へ返っていくのだ。
8.わおっ! ホーロー看板の蒐集家が、こんなところに(^^♪
単焦点レンズなので、構図に迷う必要はない。
われわれ世代はこういう看板に囲まれて育ってきた。
ホーロー看板こそ「消え去ったもの」の象徴なのだ。
9.よく飽きずに撮っている「街角の花」。好きなんですよね~、こーゆー情景が。
日陰なので、絞り開放、ほぼ最短距離で撮影。
意図した通りのフォトになった。彩度は少しあげてある。
10.錦糸町交叉点は、桐生のランドマークといえる場所。
そのすぐ近所に、「フラワーショップ小枝」はある。
わたしはこえだと読んでいるが、さえと読み、女将さんの名前だったりして(^-^*)/
過去に数回撮影している。右隣は郵便局。
11.こういうシーンを撮りたくて、桐生へいったようなもの。
電気メーターは回っているし、引き戸が開いているので、人が住んでいるのは確実。
戸の中はほの暗い、湿気がただよっているような土間である。
何の店だったのか、確かめるすべはなかった、店内に入りこんで、インタビューでも試みない限り。
しかし、しーんとして、人の気配は感じられなかった。
羽仁五郎を生んだ町、坂口安吾が身を寄せた町、そして何より、織物で一世を風靡した町、桐生。
この店のような、半ば遺物と化した建物はいたる所に存在する。
そこを舞台にし、たとえばNHKの朝ドラのような、活力のある、おもしろいドラマを仕立てることもできるだろう。
両毛線沿線の町々を、何年もかけて撮影して歩きたいという夢を、わたしはもう、10年以上胸の奥で温めているのだ(^^♪
■この日は標準50ミリ付きのニコンFE2ももっていき、36枚撮り一本を撮影したが、メイン機材はEOS6DMⅡ&40ミリF2.8レンズ。
途中AFのスイッチがマニアルになっていたので、ちょっと慌てた一幕があった。
絞り優先AEにし、晴天下ではISO200、日陰や曇り日では400にして撮ることが多い。WBはオートのまま。
このカメラ、このレンズに、少しずつ慣れてきたようだ(^ー゚)ノ
//以上、おしまい。
最後までおつきあい下さり、ありがとうございました。
■アルバム「桐生市との対話2019 ~郷土遊覧記番外編」はこちら。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000106091319&owner_id=4279073
ただし、友人まで公開。
群馬県で、一番ノスタルジックな街といえば、桐生を挙げないわけにはいかないだろう。
ここがわたしの「郷土遊覧記」のいわば原点であった・・・と、近ごろになって、思うようになった。
大型ショッピングモールが町中にないため、個人商店がまだまだ元気(^^)/
昔のおもかげが、街角に残っていて、観光地のようにお化粧していないから、
そこに暮らす人たちのいわば「息づかい」のようなものが、そこはかとなくただよってくる♪
昭和27年生れのわたしにとっては、ノスタルジーを感じさせずにはおかない街並み、そして人びとの営み。
美空ひばりや石原裕次郎が銀幕の向こうで輝いていた。
ジャイアンツが強く、大鵬や柏戸が大活躍していたし、商店街はにぎわいにあふれていた。家庭の団欒なるものが存在し、多くの人びとが、未来にたいする明るい希望を、ごく素朴に抱けた・・・そんな時代の気配。
わたしの“アンテナ”が、そういった気配に敏感に反応する(*^-^)
ゆらりゆーらりと遊覧しながら、そんなものを街角に探しているのだ。
1.トップに上げた一枚、ISO1600で撮影。
生れは東京、大田区池上の名家から嫁いでいらしたという。
撮影してもいいですか? と訊いたら「はい、どうぞ」と。
わたしは西陣織りふうのきらびやかなコースターを一枚お買い上げ(^^♪
2.新しくオープンしたカフェのいなせな店員さん。
いや、もしかしたら、お嬢さんかもしれない。
記念品みたいに残った蔵の扉を背景にパチリ! なんだかとても人なつこく、やさしい性格が表情やことばにあふれていた。ありがとうございま~す。
3.木陰のツーショット(*゚ー゚)v
とんだ「お邪魔虫」だね、ごめんなさい。
・・・といいつつ、フィルムカメラ、ニコンFE2でも2ショット撮らせていただいた。
あつかましい野郎、だね、ハハ。
4.「そこでころんで、お膝が痛いの」と訴えている、ペコちゃんみたいな可愛い女の子。お母さんに「ほら、笑顔、笑顔!」と勇気づけられ、このあと、とびっきりの明るい笑顔を見せてくれた。
ありがとうね、またどこかで遭えるとイイネ!
5.たばこ屋とドラッグをかねたようなお店のファサード(というほどではないが)。
たくさんの文字が、「さあ、お買い上げ、お買い上げ!!」とアピールしている。
昔はこんなお店を、辻々でよくお見かけした。
コンビニの素っ気ない、決まり切ったファサードとはまるで違う。
6.長いながい時の経過をリアルに刻み込んだ窓を、数枚撮らせていただいたが、
そこからこの一枚をpic-upしておこう。
かつて「ドアと窓」というシリーズをやったことがあった。
ゆっくりと滅び、老いていく人間と街角。
その風光というか、風情を、記憶し、記録する。そんな情熱に憑かれている、といってもいいのかも(^^;)
7.これはとあるアパートの階段の支柱。
鉄もサビがひどくなるとこうなる! という見本。
下部を見ると、砂が入り込んで、小さな草が生えはじめている。
鉄はこうして大地・・・つまりふるさと地球へ返っていくのだ。
8.わおっ! ホーロー看板の蒐集家が、こんなところに(^^♪
単焦点レンズなので、構図に迷う必要はない。
われわれ世代はこういう看板に囲まれて育ってきた。
ホーロー看板こそ「消え去ったもの」の象徴なのだ。
9.よく飽きずに撮っている「街角の花」。好きなんですよね~、こーゆー情景が。
日陰なので、絞り開放、ほぼ最短距離で撮影。
意図した通りのフォトになった。彩度は少しあげてある。
10.錦糸町交叉点は、桐生のランドマークといえる場所。
そのすぐ近所に、「フラワーショップ小枝」はある。
わたしはこえだと読んでいるが、さえと読み、女将さんの名前だったりして(^-^*)/
過去に数回撮影している。右隣は郵便局。
11.こういうシーンを撮りたくて、桐生へいったようなもの。
電気メーターは回っているし、引き戸が開いているので、人が住んでいるのは確実。
戸の中はほの暗い、湿気がただよっているような土間である。
何の店だったのか、確かめるすべはなかった、店内に入りこんで、インタビューでも試みない限り。
しかし、しーんとして、人の気配は感じられなかった。
羽仁五郎を生んだ町、坂口安吾が身を寄せた町、そして何より、織物で一世を風靡した町、桐生。
この店のような、半ば遺物と化した建物はいたる所に存在する。
そこを舞台にし、たとえばNHKの朝ドラのような、活力のある、おもしろいドラマを仕立てることもできるだろう。
両毛線沿線の町々を、何年もかけて撮影して歩きたいという夢を、わたしはもう、10年以上胸の奥で温めているのだ(^^♪
■この日は標準50ミリ付きのニコンFE2ももっていき、36枚撮り一本を撮影したが、メイン機材はEOS6DMⅡ&40ミリF2.8レンズ。
途中AFのスイッチがマニアルになっていたので、ちょっと慌てた一幕があった。
絞り優先AEにし、晴天下ではISO200、日陰や曇り日では400にして撮ることが多い。WBはオートのまま。
このカメラ、このレンズに、少しずつ慣れてきたようだ(^ー゚)ノ
//以上、おしまい。
最後までおつきあい下さり、ありがとうございました。
■アルバム「桐生市との対話2019 ~郷土遊覧記番外編」はこちら。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000106091319&owner_id=4279073
ただし、友人まで公開。