(T帽子店でいただいた学生帽。むろん未使用品、お金は受け取ろうとしなかった)
もうすぐ退職なので、仕事量が激減している。
4月の日曜日、思いたって、わが町高崎を、カメラ二台持ちでお散歩した。
仕事場がある前橋はよく歩くが、高崎は、そう滅多には歩かない。
わたしのメインテーマが「郷土遊覧記」であることはあちこちで、すでに書いている。
すべてのアルバムはこの「郷土遊覧記」から派生したもの。
人物スナップも、花やチョウ、野鳥の写真も、「郷土遊覧記」の一部をなしている(^-^)
つぶやきで“速報”したように、この日はT帽子店のおかみさんにお会いできたことが最大のシアワセ♪
店に坐らせていただき、コーヒーをふるまってもらいながら、彼女の「半生記」をお聞きできた(^ー゚)ノ
つれあいを3年前に亡くし、現在はお一人で帽子店を守っておられる。
お生まれになったのは昭和5年。激動の時代の生き証人である。数々のエピソードがおもしろくないはずはない。
ここには書かないが、わたしは胸のかすかなふるえを感じながら、身を乗り出すようにして、ただ相槌を打っていた。
(これがそのときいただいたコーヒー。)
わたしが自動販売機でジュースでも買ってきますよというと、それにはおよばない、わたしが淹れてあげるから・・・と。
一々にコメントは付さず、フォトのみ掲載させていただく。
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
<おまけ1>
<おまけ2>
<おまけ2>はウコンザクラだろう。薄緑で地味だが、存在感のある美しい八重咲きのサ・ク・ラだった。
サイコー気温、21-22℃。過ごしやすい、散歩にはうってつけの日和であった。
昆虫写真、野鳥写真から遠ざかってしまったわたしにとって、こーゆー日のために、カメラを何台ももっているのだ(^^;)
かつてわたしは、酔漢としてこの界隈を千鳥足でさまよった。
夜の街角はにぎやかで、勝負服に身をつつんだきらびやかなお姐さんや、呼び込みのお兄さんがほの暗い辻々に立っていた。
かつては群馬では有数の歓楽街であった。
このときのメインはやってきたばかりのキヤノン6DM2。このところ、PEN-Fばかり使っていたので、やや重く大きいが、二眼レフに較べたら、むろん使いまわしは悪くない。
EF50ミリF1.8STMだけで、すべてを撮りきった。
絞り優先AE、露出補正は頻繁におこない、画質は「忠実設定」。Lにすると容量が大きすぎるため、サイズはMに設定してある。
失われたもの、消えてしまったもののざわめき・・・のような音が、耳元でつねに響いていた。
日曜日だというのに、人影はまばらで、大抵の店先に、シャッターが下りている。
T帽子店のおかみさんは、いわば最後の走者なのだ。
「ポートレイトをぜひ・・・」と頼んだが、頑として受け付けてくれなかった。
そのかわり、亡くなったご主人との結婚式の写真を奥から取りだして見せて下さった。
何とコメントしていいか、戸惑った。
彼女にとっては、サイコーの“宝物”。皺にうもれた眼が、どこか遠く、遠くへ向けられていた。
「青春の輝き? いやいまだって、十分輝いていますよ」
「またきます、もうすぐヒマになるので」
と立去ろうとすると、彼女は「学生帽を持っていけ」といってきかない。
ではそうさせてもらうかというわけで、この学生帽を、およそ50年ぶりに頭に載せて、写真を撮ったのだ(=_=)
「最後の走者に乾杯!」とつぶやきながら。
※アルバム「センチメンタルTAKASAKI」はこちら。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000106061047&owner_id=4279073
ただし、友人まで公開。
もうすぐ退職なので、仕事量が激減している。
4月の日曜日、思いたって、わが町高崎を、カメラ二台持ちでお散歩した。
仕事場がある前橋はよく歩くが、高崎は、そう滅多には歩かない。
わたしのメインテーマが「郷土遊覧記」であることはあちこちで、すでに書いている。
すべてのアルバムはこの「郷土遊覧記」から派生したもの。
人物スナップも、花やチョウ、野鳥の写真も、「郷土遊覧記」の一部をなしている(^-^)
つぶやきで“速報”したように、この日はT帽子店のおかみさんにお会いできたことが最大のシアワセ♪
店に坐らせていただき、コーヒーをふるまってもらいながら、彼女の「半生記」をお聞きできた(^ー゚)ノ
つれあいを3年前に亡くし、現在はお一人で帽子店を守っておられる。
お生まれになったのは昭和5年。激動の時代の生き証人である。数々のエピソードがおもしろくないはずはない。
ここには書かないが、わたしは胸のかすかなふるえを感じながら、身を乗り出すようにして、ただ相槌を打っていた。
(これがそのときいただいたコーヒー。)
わたしが自動販売機でジュースでも買ってきますよというと、それにはおよばない、わたしが淹れてあげるから・・・と。
一々にコメントは付さず、フォトのみ掲載させていただく。
3.
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<おまけ1>
<おまけ2>
<おまけ2>はウコンザクラだろう。薄緑で地味だが、存在感のある美しい八重咲きのサ・ク・ラだった。
サイコー気温、21-22℃。過ごしやすい、散歩にはうってつけの日和であった。
昆虫写真、野鳥写真から遠ざかってしまったわたしにとって、こーゆー日のために、カメラを何台ももっているのだ(^^;)
かつてわたしは、酔漢としてこの界隈を千鳥足でさまよった。
夜の街角はにぎやかで、勝負服に身をつつんだきらびやかなお姐さんや、呼び込みのお兄さんがほの暗い辻々に立っていた。
かつては群馬では有数の歓楽街であった。
このときのメインはやってきたばかりのキヤノン6DM2。このところ、PEN-Fばかり使っていたので、やや重く大きいが、二眼レフに較べたら、むろん使いまわしは悪くない。
EF50ミリF1.8STMだけで、すべてを撮りきった。
絞り優先AE、露出補正は頻繁におこない、画質は「忠実設定」。Lにすると容量が大きすぎるため、サイズはMに設定してある。
失われたもの、消えてしまったもののざわめき・・・のような音が、耳元でつねに響いていた。
日曜日だというのに、人影はまばらで、大抵の店先に、シャッターが下りている。
T帽子店のおかみさんは、いわば最後の走者なのだ。
「ポートレイトをぜひ・・・」と頼んだが、頑として受け付けてくれなかった。
そのかわり、亡くなったご主人との結婚式の写真を奥から取りだして見せて下さった。
何とコメントしていいか、戸惑った。
彼女にとっては、サイコーの“宝物”。皺にうもれた眼が、どこか遠く、遠くへ向けられていた。
「青春の輝き? いやいまだって、十分輝いていますよ」
「またきます、もうすぐヒマになるので」
と立去ろうとすると、彼女は「学生帽を持っていけ」といってきかない。
ではそうさせてもらうかというわけで、この学生帽を、およそ50年ぶりに頭に載せて、写真を撮ったのだ(=_=)
「最後の走者に乾杯!」とつぶやきながら。
※アルバム「センチメンタルTAKASAKI」はこちら。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000106061047&owner_id=4279073
ただし、友人まで公開。