二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

おしゃべりな美しい壁

2015年12月20日 | Blog & Photo
もう一度、壁について書いておく。

この日、早い時刻に高崎BICカメラへ、フィルムやら、ストラップやら、新型機やらをチェックしにいった。前橋のキタムラでは、手でさわれる機種はごく限られている。買いもしないのに、ショーケースから取り出してもらうのは気が引けるから、そういう場合は、ヤマダ電機かBICにいくことにしている。

そのとき、トップにあげた壁がふと眼に止まった。何年か前にも撮影しているが、ほとんど忘れてしまった。
ニコンF3に50ミリF1.4のレンズをつけ、コダックGOLD200を装填してあった。これでGOLDの在庫ゼロ。35ミリネガカラーは、フジのPRO400×36枚撮りを2本残すのみ。

この数年で何種類ものフィルムが消えていった(;´ρ`) 淋しくて夜もおちおち眠れない・・・というのはウソだけど、生産が継続されているフィルムも、およそ25~30%(ものによってはもっと)値上がりした印象がある。



在庫がなくなりしだい、フィルムからは完全撤退しよう、といっときは考えた。
しかし、ローライフレックスやニコンF3のことを思い出すと、きっぱり断ち切ることなんてできない、とてもとても(^^♪
というわけで、細々とながら来年いっぱいは続けていこうと決意した。とくにわたしはネガカラーに、ネガ特有のテイスティな深い味わいがかくれていると考えている。したがって、ネガカラーだけでもいいから続けよう・・・と。

ところで最初の写真。
ここにはその昔「みのりや」という食料品店があった。この壁はその痕跡なのである。
古びてかえって、テクスチャー感覚が増し、眼で(手ではない)さわっているみたい。
イラストも昔の絵本から抜け出してきたよう(^^♪
「よし、今日のクルージングは、壁を中心に視ていこう」
このときその方針が決まり、ほぼ国道17号線に沿って南下することにした。


日本オイルターミナル高崎(営)付近で撮影したあと、藤岡市あたりまで南下したところで、この壁発見!! 脇道へそれて回り込み、この場所に立った。



これはこの日いちばんのお気に入り(^-^**)
全体として形容しがたい、おもしろいバランス感覚がある。いろいろな色が散らばっているが騒がしいというほどではない。文字や記号が、おしゃべりをしている。手書きの文字が興趣を添える。
この壁それ自体が傑作。わたしはそれをコピーしただけ。



デジ一(D7000+40ミリF2.8)だとこうなる。




もう一枚、フィルムとオリンパスOM-D5で撮ったフォトがあるから、比較のため、ならべておく。



<フィルム>



輪郭強調、コントラスト+12%、彩度+10%。

<デジタル>



デジタルは最近ノーマルモードしか使っていない。



おまけとして、もう一枚アップしておこう。積まれているのは、牛にやるための牧草である。
左後方には、ツートンカラーのおしゃれな給水塔が聳えている。
デジでも似たような画角で撮影してある。どちらを選ぶかは好みの問題だろう。
シャープ感はやや乏しいけれど、この場合はフィルムに軍配をあげておきたい。



もひとつおまけ。
F3のフィルムホルダーにはさんであるのは、わたしの最後のコダカラーGOLD200。
さよなら・・・さよならゞ(´Д`



■共通データ
カメラ:ニコンF3
レンズ:Aiニッコール50ミリF1.4
フィルム:コダカラーゴールド200
スキャナ:キヤノスキャン9000F M2
(それ以外はデジタル画像です)
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