二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

オリンパスOM-D E-M5短期使用レポート

2013年12月17日 | Blog & Photo
■オリンパスとオリンパスファンへのメッセージ

今年12月8日に、オリンパスE-M5のシルバーボディがやってきた。
一昨日で一週間。
作例もいくらかたまってきたので、短期使用レポートをまとめておこう。
わたしにとっては新しいカメラだけれど、本機がデビューしたのは2012年3月。
発売後1年半以上経過しているので、いまさら使用レポートでもあるまい・・・とわたしも思うけれど、まあ、恒例ということで、型通り独断と偏見に満ちたレポートを挙げておく*´∀`)ノ


<デザイン>
はじめは背面右上の尖った指がかりに抵抗があった。
OM-1、OM-2にはあまり似てはいないが、OM-3、OM-4のおもかげはある。
高級感のブラックボディ、カジュアル感覚のシルバーボディという印象。
フラッグシップ機E-M1が登場したいまでも現役。価格が下がったので、コスパはサイコーといっていいだろう。オリンパスの中核機とわたしは考えている。

<画質>
この秋の新製品ラッシュはすごかったけれど、近ごろのデジタル新製品は、どれもたいへんすぐれていて、いいとか悪いとかいっても、僅差だと思う。
短期使用で、ISO1600は実用範囲とわかったので、ほっとしている。
うがった見方をすれば、強力なNRがかかっているのはその写りでわかるが、高感度ノイズの処理は、E-P3の時代から、ずいぶん進歩している。
とくに、暗部における「黒のしまり」は、APS-C機の新製品との比較において、十分拮抗できそうである。
(下に作例を掲載する)

<操作性>
シャッターの押味は大切なチェック項目。そしてシャッター音。
この二つはメーカーによって微妙な設定の違いがある。
E-M5はどちらもすばらしい。わたしがこの機種を選択するにあたって、いわば決め手となったのが、この二つ・・・といってもいいだろう。
ただ、ボディが小さいあおりを受けて、ボタンが小さすぎて押しにくいのが欠点。
特別手が大きいわけではないが、身長171cmのわたしだと、隣のボタンを押してしまって慌てるという経験を数回している。
さらに付け加えるならON、OFFスイッチは軍艦部にあるほうが、わたし的には望ましい。

<バッテリー>
持ちがいいとはとてもいえない。この1台だけを携えて1日行動したければ、予備バッテリーが必須だろう。

<携帯性>
ボディ横幅は、すでに持っているE-P3より狭い。わたしが愛用している機種でいえば、フジフィルムのX20とほぼ同寸。
これでレンズ交換式のミラーレス一眼かと思われるほど小さく軽い。ニコンのAP-S機、その交換レンズ群と比べると、ずいぶんの差がある。
長時間歩き回っていると、腰が痛くなるという持病をかかえているわたしには、この小型軽量はまことにありがたい。

<機能性>
いまどきのカメラはすべてそうだが、なんでも入った盛りだくさんな多機能機。
Fnボタンはボディに2か所あり、1にデジタルズーム(×2)を、Fn2には露出補正を割り当てている。
あまりに多機能なため、必要な機能にたどりつくまで、時間がかかる場合がある。
もっとスッキリまとめることができないだろうか?
機能の中で、5軸手ぶれは非常にすばらしいと考えている。購入を決めたもう一つの決め手となったのがこれo(゜∀゜)o

<EVF・液晶>
背面液晶は鮮やかでとても見やすい。
それより問題はEVF。
わたしにはどこにピントがきているのか、このファインダーでは確認できない\(_ _*)m
E-M1ではEVFはさらに進化をとげているらしいが、どんぐりの背比べではないか?
EVFはまだまだ進化の途中、フレーミングの参考程度の精度と考えたほうがいい。
このファインダーでは、マクロ撮影でピンポイントのピント合わせをする気にはなれない。
ただペンシリーズに、外付けファインダーではせっかくのデザインが台なし。
その点で、緊急避難的なものにとどまってはいるとはいえ、内蔵にしたのは正解だと考える。

<ホールド感>
可も不可もなし。300�クラスの望遠を多用する場合は、外付けグリップがあったほうがいいだろう。
望遠より、むしろ薄型パンケーキレンズなどをつけて外へ連れ出すのを好むわたしには、十分なホールド感。

<セットレンズ>
12~25�F3.5~F6.3(35ミリ換算24~50ミリ)の電動ズームつきで購入。
購入時点で、ボディ単体と、レンズセットの価格差は1万円以下だったので、その条件なら持っていてもいいな・・・というのが、このセットを選んだ理由´д`*)
動画をまったく撮らないわたしにとっては、電動ズームはいらないが、マクロ機能が便利かもしれないと思った。
マニュアルにするとエンドレスでズームリングが回ってしまうのはいただけない。
それと、画角の指標がないのも使いやすいとはいえない。
描写力はまずまず。一時代前のズームに比べると、格段の進歩といえるだろう。
ピントもよく合い、精度も問題なし。
また、防塵・防滴性能があるのはまことにたのもしい。
ボディではそうめずらしくはなくなったが、レンズでは極めて少ないから、小雨降る日の撮影が愉しくなりそう♪


作例1.
ボケが撮りたかったので、17ミリF2.8レンズで試写。至近距離だと、こんなふうに奥行ある写真が撮れる。色再現や輪郭描写もすばらしい優秀なレンズ。
iAUTOモード。
(作例1.以外はすべてセットズームで撮影)


作例2.
12~50ミリレンズのマクロ機能。
ここまでクローズアップできるところが、万能レンズたるゆえんだろう。
描写はやや線が太い印象で、繊細さには欠けるが、コンデジの広角接写よりは描写精度は高いとの印象をもった。


作例3.
これを見ていると、被写体によってはISO1600は十分実用域。
リコーCX6の夜景マルチショットよりは、細部の再現力はすぐれているが、当然といえば当然かな? 
iAUTOモード。






作例4.
上が元画像、下はその部分をトリミングし、拡大した。
こういう場合は盛大にカラーノイズが発生し、ディテールも損なわれてしまう。
たしかアートフィルターに「夜景」というモードがあったはずだが、まだ試していない。
iAUTO、NRは標準のまま。


作例5.
逆光特性を調べるため撮影。
ゴーストは出にくいが、太陽を直接画面に入れた場合はきびしい。
この作例も元画像はかなりフレアっぽく、レタッチでコントラストを10%upしてみた。

<総評>
いろいろな機種を検討したけれど、結局E-M5に落ち着いた。というのは、すでに3本所有しているレンズ資産を生かしたかったから。それとトータルバランスにすぐれた名機だと、いまわたしは考えている。
2013年の秋モデルは、魅力的な新機種が目白押しで、目移りしてしまったが、はじめからこれが本命だった。ただ、黒ボディには、最後まで未練があった/_・)/_・)

カメラ雑誌各誌で取沙汰されていたように、今年1年はミレーレス一眼大躍進の年となった。オリンパス、パナソニックのMフォーサーズ軍団はじめ、ソニーからもフジフィルムからも、魅力いっぱいのカメラがつぎつぎ登場。

とにかくE-M5と決めて買ったのだから、ガンガン使おう。デジカメのいのちは花のごとく短い(笑)。
来年の春はいったいどんな新機種がデビューするのか、メカマニアなわたしはいまから楽しみ、たのしみ。


※TOP画像は本日の撮影。周辺を少しトリミングしている。PEN E-P3は1200万画素、E-M5は1600万画素。トリミングにあまり気を遣わなくてもいいなあ( ゜∀゜)
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