二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ことばの埋葬(ポエムNO.4-22)

2020年09月11日 | 俳句・短歌・詩集
   (2016年2月 高崎市 ペンタックスSP&ネオパン400)



たくさん書いてきた。
白紙に向かってことばを埋葬してきた。
契約書や重要事項説明書。
ことばはいっさい逆らわない。

いうままにうなずく。
四ページ五ページ
もっともっと長い書類をこしらえた。
逆らわないことをいいことに。

逆らったらどうなる
天才が茶碗に 茶碗が戦車に・・・
悪夢というのはそういうものだろう。
だけど文字の裏側には

それをささえる人がいるかもしれない。
ことばと文字の関係。
宇宙と星の関係
だれかさんの頭と書類の関係。

ことばを文字として埋葬する。
毎日埋葬し
そしてそこから離れてゆく。
めったに後戻りしない。

詩であったりメールであったり
いろいろな衣装を着せて。
ことばを道具として使っている?
埋葬したはずのことばが

ことばが蠅のように群がるもの。
白い紙。
そこが墓地なのだ
だれも気がつかない 静かな墓地。

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