
久しぶりにバッハが聴きたくなって、夕べはシェリングの盤をベッド脇のCDラジカセでかけて就寝した。
起伏の少ない広大な郊外の野原を、ゆったりと散歩している気分・・・ヴァイオリンで聴くバッハの音楽には、風のささやきにもにたある特別な心の浄化作用がある。
眼をつぶって耳をすます、夜の雨音のしらべといってもいいかしら?
こごっていたものからゆるやかに解き放たれて、幻想の中でいわば究極の癒しの世界へと歩み入っていく。
忙しい3月が終り、ようやく春がめぐってきた。春はわたしには撮影のシーズン開幕でもある。胃が痛くなるような滞納事故、入居者同士のトラブル、空室のリフォーム、敷金精算など、まだ気が抜けない業務が残っているけれど、スイッチは撮影モードにほぼ切り替った(^^)/
今日はこのあと、バッハをBGMにしながら、ローライ写真のスキャンをしようとかんがえている。
35mmフィルム撮影も開始。数は少ないけれど、徐々にアップしていこう。




爛漫たる花の春。
こういう写真には説明はいらないだろう。多分に図鑑的なので「草木図譜」と銘打って、もうかなりの写真をmixiアルバムにアップしてある。
マイミクさんでは風景・ネイチャー系のカメラマンがとても多く、名人ぞろいなので、ほんとうはわたしの出番などないといえるかもしれない。
出会いをもとめて、カメラを手に小さな旅をつづけていく。
「今年のベストショット!」といえるような作品と、どこでどんなふうに遭遇できるか・・・やってみないとわからない。こんなことを40年もつづけているので、いくらかワンパターンになってきたかも(^^;) それはそれで仕方ないことである。
おしまいにわたしの好きな蕪村の俳句をいくつか掲げておこう。
春風や堤(つつみ)長うして家遠し
遅き日のつもりて遠きむかしかな
片町にさらさ染(そ)むるや春の風
畑(はた)うつやうごかぬ雲もなくなりぬ
これきりに径(こみち)尽たり芹の中
この中で「これきりに径(こみち)尽たり芹の中」という一句にとくに惹かれる。
蕪村は蕪村の世界を、その涯まで歩きつくしたのであろう。
※mixiアルバム「百花斉放2013」はこちら(友人の友人まで公開)。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000082252783&owner_id=4279073