二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2014年ベストセレクション 第10回「Newフラグメント」より

2014年12月26日 | Blog & Photo
Newフラグメントとその他から6枚ピックアップして、このアンソロジー2014を終了する。
明日は午前中大掃除。そして年末年始休暇8日間に入る。
特別いいことも、悪いこともなかった、平々凡々たる1年のおわり。
父が胃がんの手術をしたが、抗がん剤などを服用しながら通院し、いまのところ、順調に回復しつつある。

写真的には2013年の延長線上にあった。
ただ目新しいところでは(・・・わたしにとっては)、野鳥撮影をはじめたこと。
それもこの3月半ばころから。まったくの駆け出しだから、ささいな出来事で一喜一憂している。
その一喜一憂のころが、あとから振り返ればいちばん楽しい時間なのであろう。

ところで・・・。
タイトルのフラグメントとは、そのまま「断片」でいい。
わたしはジグソーパズルのワンピース、ワンピースを集めるようにして、現実の断片を集めていく。
そこにいつか、壮大なイメージが、巨鯨となって姿をあらわすかもしれない・・・とでもいうように。
むろんそんなことはなく、断片は断片のまま、集積されていく。“わたし”という存在も他の人びとにとっては、その断片のひとつなのである。


10-1「橋梁の下」(top画像)
これはこのシリーズお気に入りの一枚。
右からクロスバイクが近づいてきたのを見て、すばやくカメラを構えた。
予想通り、バイクをブラし、動きを表現できた。
左にCOBRAと書かれた落書きが、ワンポイントを添えてくれた*(^-^*)


10-2「ある日あるとき」
酒屋さんの店先。女優さんの名は、知っているようで、よくは知らない。
なにしろ、わが家にTVはないし、映画もみない。
世捨て人を気取っているわけではないのだけれど(^皿^)


10-3「交差点」
寒空のした、道路の拡幅工事がつづいている。
わたしの「フラグメント」は、2/3くらい、クルマの中から撮影している。
通勤経路が、撮影ポイントに変わってしまう。信号待ち、渋滞待ちに、おもしろいシャッターチャンスが待っている(*゜∀゜*)


10-4「横断歩道」
ただのじいさんがテーラーを押して横断しているように見えるかもしれないが、この付近の大地主。土地をすべて処分すれば、時価で10億は下らないだろう。
そういう大地主が、区画整理が終わった市街地で、頑固に農業をつづけている。
これがじいさんの“ライフスタイル”。
そんなことはいわず、彼はこういう。
「これ以外に、おれの出来ることはないからねぇ。もう60年ばかり、こんなふうに暮らしてきた。変わったのは世の中さ。おれは変わらない」


10-5「カメラとカメラバッグ」
ニコンF3のボディがシャッターが切れなくなり、買い替えた。
ファインダーユニットは昔のものをそのまま使用している。
わたしの35ミリフィルムカメラ、メイン機種。ちょっと厚手の布製バッグ。
まだ数年はフィルムをやっていく♪


<おまけ>
これはネズミの死骸ではない。
鳥を狙って、3分4分林のほとりに立ち尽くしていたら、この子ネズミが顔を出した。ちょろっ、ちょろっと餌を探して移動していく。
わずか3-4mさきのわたしの存在に気がつかない。
アカネズミという、日本の固有種のようだ。かなり小さい。


アンソロジーをここまでご覧いただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします♪
年末年始はどんな写真が撮れるか?
一日一日が、ささやかな日常の冒険なのだね。
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