二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

フルトヴェングラーvsクナッパーツブッシュ

2010年12月05日 | 音楽(クラシック関連)
このあいだ、BOOK OFFの前橋南店に立ち寄ったら、
めずらしくクラシックCDが、7、8枚新入荷。
小さな店で、商品の回転率がよくなくて、このところ、ちょっと足が遠ざかり気味だったのだ。

そこで、久しぶりに以下4枚のCDを買った。
1)ベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調“英雄”」フルトヴェングラー&ウィーン・フィル 1944年12月19日(ウラニアのエロイカ)
2)ベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調」(指揮:カラヤン)
  ブラームス「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調」(指揮:ジョージ・セル) ヴァイオリン:オイストラフ チェロ:ロストロポーヴチ ピアノ:リヒテル
3)ブルックナー「交響曲第3番ニ短調」クナッパーツブッシュ&バイエルン国立管弦楽団
4) ブルックナー「交響曲第8番ハ短調」クナッパーツブッシュ&バイエルン国立管弦楽団

3と4はORFEOで発売は2002年。輸入盤なので、解説はすべてドイツ語と英語。
ライブだが、録音状態は悪くはない。どうやら、デジタル・リマスター盤のようである。

これと比べ、平林直哉さんが制作したウラニアの3番は、ものすごいノイズ。
稀少なLPからの板起こしのようだけれど、針音がそのまま聞こえてくる。
ふむう、むむ。
しかし、これはその後のエロイカ演奏の規範とされたような名演のはず。
盛大な針音の向こうで、棒を振っているひとりの男を想像する。
ナチス・ドイツの崩壊前夜といっていいような一夜。
第2楽章から、闇夜にうごめく鳥の羽音のような気配がつたわってくるようだ。

それと比較し、クナッパーツブッシュ。
わたしはこれまで、この人の演奏に感動したことがない。
たいして聴いてないから、仕方ない・・・ということだろう。
これからの愉しみにとっておく、という風にして、つきあおう。

この4枚は、たしか「歴史的名盤」として有名なものばかり。
いったいどんなルートを経由して、BOOK OFFにたどりついたものやら。
いずれも950円なり(笑)。

日曜日はひとり勤務なので、ラヂオを消して、
さっきからつぎつぎとラジカセにかけて聴いている。
電話が鳴ったり、来客があったりで、集中力がとぎれるのが難点だけれど、
まあ、こんな愉しみかたがあってもいいだろう。


ブラームス「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調」がとくによかった。
昨夜は自宅で、こればかり3回つづけて聴いた。
ドイツ・オーストリア音楽の至宝。
それが天才たちのアンサンブルで、輝かしい光をまとうさまは圧倒的なものがある。
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