二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

昔ペンタックスSPというカメラがあった ~フィルムカメラとの別れ(6)

2016年09月19日 | Blog & Photo
ペンタックスSPというカメラが新品で売られていたときのことは、さすがに知らない。いま調べたら、1960年発表、1964年発売だそうである。F1.4の標準レンズ付きで52,000円とはずいぶんリーズナブルなお値段だった(^^♪
ベストセラーになったせいで、現在でも中古市場でまずまず使える個体がお安く見つかる。

わたしが覚えているのは、ペンタックスではME、MXがカメラ店で現役であったころ。
オリンパスからはOM-1につづきOM-2が発売になり、人気を博していた。大学1年か2年のころ、あれこれと迷ったすえ、連写一眼のCMで売りに出されたキヤノンAE-1を買ったのが、写真の世界へのデビューだった。
28ミリF2.8、200ミリF4は、銀座の中古ショップでお古を買った。
木村伊兵衛さんにあこがれ、そのころ暮らしていた東京下町を撮り歩いた。

わたしがSPを買ったのは、じつははるか後年。
臨時収入があったとき、前橋にある中古ショップで、レンズつきで、たしか1万円ほど。スナックへいけば、一晩で飛んでしまうお値段であった。2004年か5年ころであったと思う。
このころ、お古のフィルムカメラを6~7台売ったり買ったりした。



さっき調べてみたら、SPにイルフォードを装填したのは8月15日のこと。約1カ月かかって、36枚を撮りおえたことになる。





こうして眺めてみると、いかにも「往年のカメラ」。
タクマーレンズはスクリューマウントのため、MX、LXなどには装着できない。
M42星雲ともいわれ、汎用性は高いようだが、そろそろ限界値がきているだろう。
わたしの50ミリF1.4は、Yフィルターをつけているのと同じくらい黄変が激しい。









先週高崎のビックカメラへ立ち寄ったとき、XP2をもう一本買っておこうかとためらったが、36枚撮りで1000円以上していたのでやめた(ノД`)


モノクロフィルムとはいっても、カラーネガと同一のプロセスで現像できる。キタムラで一時間待ち、INDEXプリントまでついてくる。
現像はしてもらって、フィルムスキャンする。
やや諧調が「ネムイ」のは、使用期限切れのためだろう。あるいは露出計がわりにつかったキヤノン5Dの設定が、-1/3だったのが原因かな?

フィルムカメラは、カメラマニアなおっさんには愛玩物となる。気が向くと、ときおり空シャッターを切り(その音にしびれる)、巻き上げレバーを操作し(感触に陶然とする)、ピントを合わせて遊ぶ。
ニコンF3はシャッターが故障したけれど、まだNewFM2があり、キヤノンF-1、F-1Nがある。そちらにはカラーネガを使用する。36枚撮りが、冷蔵庫に、6~7本眠っている。
さらに二眼レフがある。


「この秋は、佐渡へでもいこうかな」
先日、佐渡の写真集を紀伊國屋の店頭で眺めていたとき、
「案外穴場だったりするかもしれない・・・カメラ数台を携え、昭和ロマンを訪ね歩くには」な~んて妄想してしまった(^^♪



※mixiアルバム「ペンタックスSPとXP-2(フィルム写真工房特別篇)」はこちら。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000100681511&owner_id=4279073
(全体に公開)
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