二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

菜の花の散歩道

2014年04月17日 | Blog & Photo
この時期になると必ず思い出す俳句(俳諧)がある。
菜の花や月は東に日は西に

あまりに有名な与謝蕪村の名句。
その蕪村を発掘し、称揚したのが、正岡子規。
つぎに上州の詩人で、現代詩確立の立役者となった萩原朔太郎である(「郷愁の詩人与謝蕪村」)。
子規の親友であった夏目漱石にも、菜の花を詠んだこんな句がある。

菜の花の中へ大きな入日かな
菜の花の遥かに黄なり筑後川
菜種咲く小島を抱いて浅き川

漱石も蕪村に対抗するかのように、壮大な景を詠んでいる。
こちら関東では、いままさに春は爛漫の盛り。
ちょっとグーグル検索してみたら、こういう俳句と出会うことができた。

橋の裏まで菜の花の水明り
菜の花や小学校の昼餉時
世界の子らになの花いろの炒りたまご
菜の花や渡しに近き草野球
菜の花の中を浅間のけぶり哉


さてさて。
春がきて、わが家の雄ネコテンちゃんはの~んびりとくつろいでいる。
朝から晩まで、なーんにもやることがない(=_=)
だらだらと過ぎていく毎日。雌ネコの追いかけにも飽きてしまったらしい。
他家の雄ネコが領土を侵犯しても、あまり目くじらを立てなくなった。

テンちゃんがネズミ不感症のため、母屋はネズミが暴れ放題(T_T)
ネズミが天井裏で運動会をやっているにも、平気の平左。
これじゃ、農家たるわが家がネコを飼う意味がまったくない。



菜の花の散歩道をいくテンちゃん。
目やに、鼻くそがひどく、このところわたしが彼の顔のお掃除を日課にしている。
まるで「若様」に仕えるじいの気分(笑)。



木に登らせたら、怖い! 怖い!
いたって不器用で、気の弱い雄ネコである。
わたしが留守にしているあいだは、大抵父の腰巾着。
裏の畑までついていく。おっちら、おっちら♪
世の中TPP交渉で議論が沸騰し、ウクライナでは内戦がはじまって死者が出ているってのに、そんなことどこ吹く風。
後生楽っていうのか、太平楽っていうのか・・・なんともお気楽なヤツ_(_^_)_ドテバキ



「おい、顔がでかいんでねえか!?」
「ふん」
話はここでいつも終ってしまう。
小言をいっても「ふん」。
そしてたまに「ニャア」である。
たまには肩たたきでもやってみろや(~o~)
一芸に秀でるって、ネコの世界にもあるだろう?
なんでもいいから、やって見せてくれ・・・といっても返事がない。
「ニャア」ともいわないので、ぽこんと頭を叩き、
「え? 原発に賛成なのか、反対なのか、いってみろ。意見があるなら聞いてやる」
そうすると雄ネコの沽券にかかわるとでもいわぬばかりに、ちょっかいを出してくる。

「おまえはうちのネコ。そのことを忘れるな!」
とわたしは説教をたれる。テンちゃんがふんと横を向く(~o~)
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