二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

中里恒子「時雨の記」をめぐって その2

2022年07月12日 | 小説(国内)
     (右は文春文庫現行版。文字の大きさは変わらない。) しつこいようだが、中里恒子「時雨の記」について、もう少し書かせていただこう。 さきに述べたように、“視点の移動”には、結局最後まで違和感がぬぐえなかった。 しかし、本書は紛れもない秀作。 しかも、恋愛小説の秀作である(´ω`*) これが中里さんご本人の体験をどこまで踏まえたものか、そのあたりがとても気になる。 おそらく体験記、私小 . . . 本文を読む
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痛恨の極み

2022年07月12日 | 歴史・民俗・人類学
安倍元総理の死は痛恨の極みというべきもの。 菅さんはもちろん岸田さんも、外交センスにおいて安倍さんには遠く及ばない。世界からの反響をみればそのことがわかるだろう。 歴史的な大事件、警備体制の見なおしも必須だろう!  https://news.yahoo.co.jp/pickup/6432327 迷走深まる世界情勢、山積する国内問題。 足の引っ張りあいばかりしているたよりない野党のだれかではなく、 . . . 本文を読む
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見事なまでストイックな「時雨の記」

2022年07月10日 | シャッフル/books
一昨日、文春文庫の「時雨の記」現行版を買ってきた。 比較したら、文字の大きさは旧版と違わない(^^;;)  そうしたら昨日、単行本も書棚の奥から発掘。表紙のタイトル文字は、中里恒子の書である。 初老の男女の恋、昭和の恋を淡々と、陰影鮮やかに形象化しえている。 私小説的だが、じつに見事なまでストイック! 秀作です♪ . . . 本文を読む
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安倍晋三元首相の死去を悼む

2022年07月08日 | YouTube 動画
うーん、驚いたなあ。安倍さんは憲法改正の先頭を走る政治家で、活発に活動しておられた。 なぜ銃撃されなければならなかったのか(゚o゚; 日本の“安全”に赤信号が点滅している! https://www.youtube.com/watch?v=p36bN1ch4bw . . . 本文を読む
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中里恒子の恋愛小説「時雨の記」をめぐって

2022年07月08日 | 小説(国内)
幸田 文(こうだ あや 1904年明治37~1990年平成2) 中里恒子(なかざと つねこ 1909年明治42~1987年昭和62) こうしてみると、中里恒子さんは、幸田文さんより5歳年下。 いままで、幸田文は数編読んでいるが、中里恒子には縁がなく、作品は手許に2~3冊しかなかった。読みたいという欲望にかられる作品が見いだせなかったのだ、ただ1作をのぞいて。その1冊こそ「時雨の記」。 そしてこ . . . 本文を読む
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深紅のバラ

2022年07月07日 | シャッフル/photos
深紅つづき( ^_^)  たくさんのエレメントがあるけど、画面からうける印象はシンプル。  写真はほぼ100%レタッチし、シャープネスや諧調を整えてからUPする。 しか~し、これはシャープネスを少しいじっただけ。 光線が柔らかく全体に回っているのは曇り日だから。 よく手入れされた個人所有のガーデンにて♪ . . . 本文を読む
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深紅の鎧戸

2022年07月06日 | シャッフル/photos
アルバム「郷土遊覧記 Part35」の表紙に使っているこのショット、近ごろお気に入りの一枚(;^ω^)  タイトルは「深紅の鎧戸」かなあ、シャッターというより、わたし的には鎧戸。 その鎧戸の前で、強圧ノズルつきホースで、リサイクルする洗濯機をクリーニングしておられる♪  乾いたコンクリートの上を流れる水。 女性が身につけた作業着の色と、背景の鎧戸のコンポジションも気に入りました。 ありがとうござ . . . 本文を読む
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田植え機

2022年07月05日 | シャッフル/photos
ランチを食べに立ち寄ったレストランの駐車場でのワンショット♪  真逆光に近いが、運よく曇っていた。 水田の99%は、もう10日以上前に田植えが終わっている。これは最終便だろう。 苗床がうまいこと滑り落ちないため、後ろのおじさんが調整しているのだ。 広そうに見えるけど、近くに大規模ショッピングモールがある。 . . . 本文を読む
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あっちからきていまここにいる  2022-07(7月4日)

2022年07月04日 | 俳句・短歌・詩集
   (2016年6月 埼玉県深谷市) 死んでしまったものは いつまでもそこに留まっている。 あのなつかしい風景の 波の荒い岬の突端あたりに。 群馬に棲んでいると海なんて見ることなんてまずないけれど。 カモメじゃなく カラスそして親しいスズメたち。 あっちからきたんだ。 大勢の友達がいて妻がいたあのころ。 祖父や祖母が元気だったあのころ。 あっちからきたんだ。 十二色の色鉛筆もすっかりチビて . . . 本文を読む
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若いころ読んだ本を読み返す ~司馬さんの「街道をゆく」第1巻

2022年07月03日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
■「湖西のみち、甲州街道、長州路ほか」(「街道をゆく」第1巻朝日文庫2008年版 本編のオリジナルというべき単行本は1971年に刊行されている。 「街道をゆく」はロングセラーなので、改版や新装版と銘打ったさまざまな版が存在する。 わたしは単行本(ハードカバー)をはじめ、この第1巻は数種の版が手許にある。 Topに掲げた文庫が最新版かと思っていたが、そうではないことに、半分ほど読んだところで気 . . . 本文を読む
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