昨夜遅く池内紀さんの「となりのカフカ」(2004年刊)を読み了えた。
なかなか愉しめ、ポストイットをたくさん挟み込んでしまった(*´ω`)
最後に新書による“プラハ観光”がついているあたり、著者のエスプリを感じさせる。
わたしが持っているカフカは、新潮文庫の頭木さんの前はほとんど池内さんのものだった。
あしたになったら、日記を書こうかなあ。
長篇「審判」「城」が懸案となってはいる。
しか~し . . . 本文を読む
■堀江敏幸・角田光代「私的読食録」(新潮文庫 令和2年刊)
晩酌しているためか、心身の老化が激しく、このところ長篇小説が読めない、という症状がつづいている。わたしの場合、62~3歳のころから、お行儀が悪いのだが、寝転がって読むことがふえてきた。
だけど長篇小説だと、寝転がってもダメ(´Д`) 体はもちろん、頭の方も、いかれかけている。そういうわけで、読める本は限定されてしまうのだ。
そうい . . . 本文を読む
セルフオーダーシステムの食堂へいって「さて・・・」とクルマを半回転させたら、目の端にこんな光景が!
“カモシカのようなすらりとした美脚”とえば「おいおい、じいさん。いつの時代の話だね」と笑われそうだにゃ(*´ω`)タハハ
女子高校生だろう。
われわれ世代の出る幕じゃねえなあ。 . . . 本文を読む
■「妻と私・幼年時代」江藤淳(文春文庫 2001年刊)
■「悲しいだけ」藤枝静男(恋愛小説アンソロジー 「感じて。息づかいを。」川上弘美選 光文社文庫)
(こちらが「感じて。息づかいを。」の表紙)
「感じて。息づかいを。」(光文社)は100円の棚にあったので、たまたま手に取って眺めたら藤枝静男の「悲しいだけ」が掲載されていたため、この恋愛小説アンソロジーと称する文庫本を買うことになった . . . 本文を読む
福田和也「作家の値打ち」(飛鳥新社 2000年刊)、こんな本があったのを思い出した。
「作家の価値は、人の記憶に残る作品をどれがけ書けるかで決まる。その点からすれば、やはり《第三の新人》までの作家は偉い、というか高い値打ちをもっていると云わなければなるまい。」
文学の世界の“偏向”がどうやら許せないらしい。
全574点のうち、最高点をたたき出しているのは「仮往生伝試文」古井由吉、「ねじまき鳥クロ . . . 本文を読む
猛暑襲来!!
参ったな、35度を超えたらどこもかしこも熱々で身の置き場がない(´Д`;)
クルマには遮光シート、小学生は冷水が入ったお気に入りのボトル。
省エネを心がけてはいるけど、やむなくエアコンのスイッチはONにしている。 . . . 本文を読む
中村光夫「私小説名作選 上」で、太宰治「富嶽百景」をしばらくぶりに読み返したが、半分ほど忘れていた。
2度目に読み返したのは30代のはじめだったかも♪
「晩年」の諸作と「津軽」が好き。
中でも本作は極上の逸品。
「私小説名作選 上」は田山花袋のはじめて読む「少女病」からスタートするが、これは残念ながら習作レベルである。
徳田秋声、近松秋江、志賀直哉、嘉村礒多など堂々たる私小説作家の代表作に伍し . . . 本文を読む
新品だとたった3冊で6,000円超え(´Д`)
血迷ったわけじゃないけど、講談社学芸文庫はお高いですなあ。
「群像短篇名作選」2,300円、「戦後文学を読む」2,000円、「明治深刻悲惨小説」1,800円。もちろんこれに消費税が加わる。表紙は金文字でピッカピカ♬
岩波と新潮にはかなわないからねぇ、破れかぶれ?
年表だの解説だのがびっしり付属している。
昔の単行本なみか、それ以上なので、お値 . . . 本文を読む