ぬなかわヒスイ工房ギャラリーのこけら落とし講座で、竹製レイン・ステイックつくり。
シャラシャラと水が流れるような音がする南米の楽器で、本来は枯れて倒れたサボテン内部に砂が入り込んだもので、雨乞いや魔除けに使われてきた祭器。
長野から参加した青木夫妻。ご主人は画家、奥さんは元イラストレーターで横尾忠則と北斎が好きという点で意気投合して話が尽きず、別れ際になって「楽し過ぎて写真を撮り忘れた!」と仰っていた。
友人宅の竹をバーナーで炙って「油抜き」をして竹串を差し込み、ヒスイ海岸の砂利を適量入れて自分好みの音を調整。
砂利に加えて、ヒスイや赤メノウの端材、水晶やサファイアのサザレ石(砂利サイズに加工してある石)なども混ぜた、「石のまち糸魚川」ならではのワークショップ。
工程はシンプルでも、刃物の扱いやロープワークを駆使すると、市販品よりぐっといいモノができる。
ぬなかわヒスイ工房式は、後から音の調整ができる工夫として、砂利を入れる開口部を布を縛って蓋をしている。旅先でひろった記念の小石、街で一目ぼれして買ったパワーストーンなど後から追加できるから、耳で聴く石の保存容器でもある。
ヒトと石の物語、ヒトと楽器の物語、ヒトとヒスイの物語