一周忌の法要の後、住職にたのんで照明を消してもらい、窓明かりと和ろうそくの炎だけにしてもらった。
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ご本尊は阿弥陀仏
荘厳(しょうごん・仏壇の装飾)の金箔に和ろうそくの炎がほのかに反射して厳かな雰囲気になった。これこそ極楽浄土としてご先祖たちがイメージしてきた光景だ。
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むかって右側のお軸は浄土真宗開祖の親鸞聖人
もっとも江戸時代の庶民にとってロウソクは高級品だったから、灯明を灯していた時代もあったかも知れない。
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むかって左側のお軸は親鸞上人の師匠の法然上人
和ろうそくの炎はパラフィン蠟に比べて赤味を感じ、屹立と立ち上がる姿が美しい。襖絵や衝立、掛け軸も、和ろうそくや灯明で照らされた状態こそが、絵師の意図とするところ。
余談だが、北インドのラダック地方を旅した時に、チベット仏教寺院のマンダラ壁画が半端なく凸凹した漆喰下地に描かれていて、なんでまた?と坊さんに質問したら、灯明の炎が揺れると諸仏が動いてみえる工夫なのだそうだ。
和ろうそくの文化を継承するためにも、バースデイケーキやクリスマスケーキも和ろうそくを!w
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