ごく稀に、自分で作った実感のない作品が「突然やって来る」ことがあり、非売品にしたりする。
浮彫・つや消し仕上げの石笛がそれで、しっとりとした潤いやプックラと外側に膨らもうとする内圧すら感じて見飽きることが無いし、ずっと触っていたくなる。
春の語源は、植物が芽吹いて膨らむ様子を「外側に張る」としたから「ハル」なのだと聞いたことがあるが、この石笛はそんな感じがするのだ。
ヒスイ加工品は立体造形なのに奥行きを感じない平面的な作品になってしまうことが悩みの種だったので、「外側に膨らもうとする内圧」を感じるのは望外の喜び。
焼かれて膨らみつつあるモチ、そんな内圧を目指せばよかった訳だな・・・内実のあるヒスイ加工品だ。
使用したヒスイ原石に、たまたま試した加工手法が合致したのか?
別のヒスイ原石でも同じ質感が表現できるのか?
偶然の産物にしても、できるまで試し続け、乗り越えていくしかないだろう。
私はいつまでたっても1年生!( ´艸`)
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