作家の深田祐介先生の訃報に接し心よりお悔やみ申し上げます。
先生に初めてお会いしたのは87、88年の香港で、「新東洋事情」が世に出るか出た頃でした。当時は広告代理店にいて、日本航空のお仕事もしていたのでそのご縁で知り合い、雑談のような取材のようなで何度も何度もお食事や座談会をご一緒しました。
その後、シンガポールに転居してからも現地でお会いし、引き続き女性誌の座談会をやったりしました。日本がバブル崩壊前のイケイケの時期だったので、座談会のテーマはいつも、
「海外で働くオンナたち」
いろいろな業種で仕事をする友人を誘ってのあれこれでした。
雑誌に掲載されたものは、編集段階でかなり脚色されてしまったり、参加者の話がごっちゃになって事実とは全く違う話になってしまうことがほとんどで、
「もう絶対に今回でやめよう
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と心に誓いながら、深田さん(実は先生とお呼びしていた時期はありません
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「5、6人ですか?わかりました。声をかけておきますね。」
とまたまた座談会手配
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先生はこよなくフランスを愛し、長年暮らしたロンドンへの造詣の深さ以上に、フランスへの傾注が深かったように思います。私とここでもよく登場する古い女友だちがフランスで知り合った縁もあって、3人でフランス談義になったり、香港談義になったり・・・・・
私たちの話はご著書のあちこちに実名だったり匿名だったり、他の人の逸話に化けていたりで(脚色なのか先生の記憶違いなのか、そのどっちもだったりしますが・・・笑)登場しています。
そんな先生が7月14日、カトルズジュイエ(パリ祭)の日、しかも自身のお誕生日の1日前、まさに満82歳でお亡くなりになるなんて
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愛するエレガンスと美学に生き抜いたんだなーと思います。
飛び切りのお洒落と、いいお酒といい食事と文学談義。
あちらに行っても特等席からこの世を眺めながら、
新・新・新現世事情とか上梓してそうです(笑)
先生、長い間本当にお世話になりました。
ご恩は決して忘れません。
ご冥福を心からお祈りしています
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