ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

頑固とわがまま、負けず嫌いと見栄っ張り

2016-03-25 | 私事・リタイア・人生
昨晩の会食のメンバーはほとんど全員が50代なので

会うたびに、子どもと親の話がもれなくついてきます!
(※あと10年もすれば孫とペット


そのうちの1人のご尊父の話。
御年とって80歳。
ご母堂と別居。
ノースランドの風光明媚な場所の広大な敷地に1人で暮らしています。


「ファーマーなの?」
「それがちょっと違うのよ。1日中朝から晩まで働いているけど
ファーマーっていう訳ではないの。」
詳しく聞くと広大な土地に自分で家を建てては売却しているそう


「たった1人で建てられるもの?誰かと一緒にやってるの?」
「もちろん誰かに手伝ってもらっているけど、基本的には1人よ。
それが好きなのよ。コツコツコツコツずっと働いてるの。」


80歳という年齢を考えると驚異的
相当な資産家のようで、65歳から年金も支給されているので
今日から仕事を辞めても経済的には全く困らない身なのに。


「働いているのが好きなの。働いていないとダメみたい。
いつ電話しても『もうヘトヘトだよ』って言ってるけど
休む気も、仕事を辞める気も全然ないのよ。」


「食事とかはどうしてるの?」
「それが全く問題ないの毎晩メインの他に2品は付くし、
スープも作れば、ジャムだってチャツネだって煮るのよ。
菜園もあるし、そういうのも好きなの。」


す、す、スゴーーーーーい!!!
自分1人のためにジャムにチャツネ
そのトシになって私もするだろうか?


「頑固なのよ。」
苦笑しながら彼女が言い、何度も説得したり話し合ったりしながらも、
何ら変わることのない父親を見つめてきたのでしょう。


「きっと、ずっとそのまま行くのね。」
「私もそう思うわ。」


話を聞いて、
頑固とわがままは違う
と改めて思いました。


頑固は1人でもできるけれど
わがままは相手がいないとできません。


このご尊父のように農村地帯で孤独を受け入れ、たった1人
自分の生き方を貫いている頑なさは、ある意味見上げたもの。


自分の生き方を貫くために、伴侶とも別れ、不便も厭わず
誰にも迷惑をかけることなくコツコツやりたいことに精進しています。


でも、これがわがままな人であれば、自分の生き方を貫くために
誰かに何かを求めるでしょう。ご尊父もかつてはわがままだったのかも
しれませんが、伴侶が去り、結果的に頑固になったのか?


こうして考えると、頑固とわがままの関係は
負けず嫌いと見栄っ張りの関係にも似ています。


負けず嫌いは言わば、独り相撲。
特定の相手がいても、あらゆる人に負けたくないと思っていても
所詮はそう思う人の心持ちで、相手をする必要がありません。
(※仮想の相手にされたら鬱陶しいでしょうけど


でも見栄っ張りは、わがまま同様に相手がいないとできません。
かつて、
「私って見栄っ張りなんです。」
と言う人に会ったことがあり、腰を抜かすほど驚きました。


見栄=虚構=嘘でしょうから、
「私って嘘つきです。」
と宣言しているも同然なのに、それを堂々公言するなんて、
付き合う相手にどれだけの負担を強いるつもりなのか?


「こういう人に友だちってできるんだろうか?」
と思いつつ、黙って静かに帰ってきました(笑)


相手を巻き込まない限り、頑固と負けず嫌いは一つの生き方
相手失くして成り立たない、わがままと見栄っ張りはただの迷惑



負けず嫌いでも、わがままでも見栄っ張りでもないので
当事者意識がないのですが、人の振り見て気をつけないと


頑固は、これもう
「なにがなんでもNZ
と、とっとと移住してきちゃった方なので、否定しませんわ(笑)



今年初フィジョアの差し入れ



「今年もこの季節が来たかー

と遠い目になってしまう、幸せな瞬間


やっぱり
移住万歳


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