ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

3・11 2013

2013-03-11 | 趣味・ボランティア・チャリティー
2年前の今日は金曜日でした。
7時半から始まるラグビーの試合に合わせて、夕食の用意をしていると、
善(15歳)が部屋から出てきてテレビをつけてくれました。


「ママ、なんかテレビがヘン
と言うので、
「衛星放送の受信がおかしいの?試合直前にやれやれ・・・・」
と思って見にいくと、それはラグビーチャンネルではありませんでした。


前夜、最後に夫が観ていたNHKのまま。
テロップがどんどん流れ、
地震、津波という言葉が繰り返されています。
頭から血が引いていくようでした。


クライストチャーチ地震からたったの2週間ちょっと。
まさか
まさか
まさか
まさか
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・






あれから2年。
去年から大学時代の友人に声をかけてもらい、福島県相馬郡飯舘村にある老人福祉施設いいたてホームに残るお年寄りに、県外から新鮮で安全な野菜を送る活動を始めました。


たった2人で始めたようなものですが、友人の八面六臂の大活躍でだんだん賛同者も増え、今月には11回目の野菜を送れるまでになりました。


飯舘村は全村避難しており、ホームにお年寄りがいることが最初は信じられませんでした。さらに驚きなのは入居者とほぼ同数の職員の方々が通ってきてお世話をしているということ職務を越えた献身だと思います。


勤め人をしながら自前の菜園で無農薬野菜を作り続ける友人。
彼に賛同して無農薬や減農薬野菜を無償で提供してくれる奇特な農家。
海外の私にできるのは「せめて送料を!」と寄付しかないのですが、
(全村避難地区なので宅急便サービスも1社しかなく、当然ながら割高です。集配するドライバーの方々もお仕事とはいえ頭が下がる思いです)
微力ながらこんなかたちで東北と直につながれる方法が授けられ、大変嬉しく思っています。



ホームのお年寄りに安全で新鮮な野菜を召し上がっていただきたい――
それだけの気持ちが集まっての11回目。活動が続いていることを友人は
奇跡

と言いますが、見知らぬ者同士の善意の輪が奇跡を支え続けています。


どうかこの輪が途切れることなく、いつまでもいつまでもお年寄りたちを
囲んでいくことができますように。




今日はさすがになんとなくしんみりと静かに過したく、1日中収納部屋にこもって片付けをしていました。こういう便利な部屋があると、つい物置化してしまうので、気をつけないと。


ついでにあれこれ引っ張り出して紙袋で3、4つ分の寄付の品が出ました。
こんなに不用品を溜めないようにしているつもりでも、まだまだあります
3・11には相応しい、独り静かに黙々と働いた1日でした。
(夫は仕事で外出中)





気を利かせたように、いつもはうるさいぐらいじゃれつく猫もどこかへ。
何時間も帰ってきませんでした。


デッキに出ようとすると、

なにか落ちています。


よーく見ると、ブタさん型の

輪ゴム
今どきはこんな可愛いものがあるんですね~


我が家のものではないので、猫がどこかで見つけてくわえて帰り、
ギフト
にしてくれたのでしょう。
思わず顔がほころびました。


そんな2匹はキッチンマットの上。

夕食を作り出すと、毎晩これです
邪魔なので、マットを私の足元からススススーーーと引っ張ってずらし、
踏まないようにしています


「ひょっとしてハムのかけらでも?」
「トリの皮のはじっこでも?」
「挽き肉がポロっと落っこちてくるとか?」
「魚の皮でも、チーズでも、チクワでもいい
みたいな2匹


かれこれ1時間の座り込み
ど根性猫です。
(根負けとギフトのお礼に、今日はささみをほ~んのちょっぴり



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