ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

正社員大作戦:ラストイン・ファーストアウト

2022-06-08 | 経済・政治・社会

「こういう仕事どう思う?」
と親しい友人に相談されて、
ビックリ仰天


彼女は以前の勤務先からコロ
ナで解雇され、その後今の職
場で働き始めかれこれ1年半。


職場を気に入り、すっかり落
ち着いているようだったので
転職の話は寝耳に水でした。


事情を聞くと、解雇直後に慌
てて再就職したので、その時
の会社との雇用契約は週1日


もちろんそれでは生活してい
けないので、実際は週3ぐら
いで働き始め、慣れるにつれ
時間が延び、現在は週4、5日
勤務のほぼフルタイムです。


彼女の雇用契約が週1日だと
は知りませんでした。景気の
悪化で勤務時間が週1日まで
削られても、文句が言えない
弱い立場に不安を感じ、転職
を考え始めたというのです。


「ラストイン・ファーストア
ウトっていう言葉知ってる?
最後に入った人が最初に出る
つまり、最後に採用された人
がまっ先に解雇されるってい
う意味。リストラをするとき
はほぼこれがルールなのよ」


「知らなかったけど、確かにそ
うかもね。意味はわかるわ


彼女は長年経理畑を歩いてき
た人で、過去に何度もリスト
ラの波をかいくぐり、コロナ
の波だけは会社がもたずに越
えられなかったと言います。


「今はすごい求人数でしょ?
こんなに簡単に仕事が見つか
りそうな時ってあった


「リセッション前って往々に
してこうかもよ。失業率3%
台の理論的な完全雇用で人出
不足が大問題になるけれど、
景気悪化が鮮明になると求人
広告なんて一夜で消えて、今
度はリストラが始まり、企業
倒産がそれに拍車をかけ、失
業率も6~7%に駆け上がる
景気後退のたびに同じことが
起きるから、今回もかもよ」



「あなたの優秀さはよくわか
るけど、新しい職場で実力を
発揮する前に業績が悪化すれ
ば、真っ先に切られるかも」


友人は苦笑いしつつうなづい
て状況が呑み込めています。


「これから不況の嵐が吹き荒
れるかもしれないと思えば、
今の職場にいた方がいいんじ
ゃない?転職は景気が上向い
ているときが一番よ。それで
給料も上がるだろうしね


しかし、週1日契約では不安
というのもよく理解でき、ど
うするか一計を案じることに


最新のNZの失業率は3.2%
これは急いだ方がよさそう
(つづく)


=============


売家の看板に手書きの書入れ

半年前だったらサクサク売れ
たであろう立地、間取り、価
格帯。5月31日の期限までに
売れたんだろうか?その期限
もまた気になるところ。ロー
ンの焦げ付きで銀行が担保回
収に出て来たらややこしい💦


今後は不動産屋を介さずに自
力で売り出す人が増えそう。
これもまた景気後退のたびに
同じことが繰り返されます。



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