to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

余命って知りたい?

2009年11月22日 | 介護のこと

先日、o-papaが、車の運転中に

「ねぇ、余命って知りたい?」って聞くのです。

たぶん、母のこともあるので、聞いてみたんだと思いますが、

なんとも答えられませんでした。

知りたいとは思います。

知っていれば、思いを残すことなく身の回りの整理や、

気持ちの整理ができそうです。

だけど、知ってしまったら、冷静でいられるかどうか?自信がありません。

今の義母の様子をみると、とっても冷静には見えません。

そして、人の心は、受け入れがたい事実は防御反応が働いて、

そのことについては、考えられなくなってしまうようです。

1年前の夏にも経験しましたが、義母は、

病院の医師に癌の「再発」という事実を突き付けられた日の帰り道、

「ショックだわ~」って落ち込んでいたのですが、

ふっと、顔をあげた瞬間に「あぁ、再発したらどうしよう」と言いだしたのです。

o-mamaは、一瞬、医師の説明をもう一度復唱しようかと思ったくらい、

ビックリしました。

義母はまるで一瞬ですが、痴呆になったのかと思うくらいでした。

でも、他のことについては、しっかりとした記憶があるので、

聞きたくない事実だけ、心が消去してしまったのでしょうね。

今回も、義母の心の中では、同じ状況が起きているようです。

身体が弱っているのは、食べられないせい

食べられないという症状は、入れ歯のせい、

下痢をしてしまう症状は、薬のせい、

だけど、病気の進行状況については、一切聞いてきません。

そんな義母にこれからの日々を

少しでも平穏な気持ちで送ってもらうには、どうしたらいいのか?

身体は日々の生活の一つ一つを確実に拒否していってます。

脳は、しっかりとしているので、今はとってもアンバランスな状況です。

o-mamaに出来ることは、本当に少なくなってきています。

なのに、義母のアンバランスな心が言わせる言葉に、

病気と分かっていても、ちょっぴり苛立ってしまうのです。

もちろん表面上は、聞き流したり、やさしい顔もできるのですが、

今、義母に必要なのは、本当のやさしさや共感、そして理解

なんじゃないかと思うと、心が痛いです。

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