先日、o-papaが、車の運転中に
「ねぇ、余命って知りたい?」って聞くのです。
たぶん、母のこともあるので、聞いてみたんだと思いますが、
なんとも答えられませんでした。
知りたいとは思います。
知っていれば、思いを残すことなく身の回りの整理や、
気持ちの整理ができそうです。
だけど、知ってしまったら、冷静でいられるかどうか?自信がありません。
今の義母の様子をみると、とっても冷静には見えません。
そして、人の心は、受け入れがたい事実は防御反応が働いて、
そのことについては、考えられなくなってしまうようです。
1年前の夏にも経験しましたが、義母は、
病院の医師に癌の「再発」という事実を突き付けられた日の帰り道、
「ショックだわ~」って落ち込んでいたのですが、
ふっと、顔をあげた瞬間に「あぁ、再発したらどうしよう」と言いだしたのです。
o-mamaは、一瞬、医師の説明をもう一度復唱しようかと思ったくらい、
ビックリしました。
義母はまるで一瞬ですが、痴呆になったのかと思うくらいでした。
でも、他のことについては、しっかりとした記憶があるので、
聞きたくない事実だけ、心が消去してしまったのでしょうね。
今回も、義母の心の中では、同じ状況が起きているようです。
身体が弱っているのは、食べられないせい
食べられないという症状は、入れ歯のせい、
下痢をしてしまう症状は、薬のせい、
だけど、病気の進行状況については、一切聞いてきません。
そんな義母にこれからの日々を
少しでも平穏な気持ちで送ってもらうには、どうしたらいいのか?
身体は日々の生活の一つ一つを確実に拒否していってます。
脳は、しっかりとしているので、今はとってもアンバランスな状況です。
o-mamaに出来ることは、本当に少なくなってきています。
なのに、義母のアンバランスな心が言わせる言葉に、
病気と分かっていても、ちょっぴり苛立ってしまうのです。
もちろん表面上は、聞き流したり、やさしい顔もできるのですが、
今、義母に必要なのは、本当のやさしさや共感、そして理解
なんじゃないかと思うと、心が痛いです。
「クリスマスオーナメント」
をUPしました。