何度もこのblogの中でも書いてきましたが、私は犬の訓練が好きです。
そして、訓練された素晴らしい犬を見ると、その取り組み方、作り方を知りたくなります。
訓練競技会など参加していると、素晴らしい犬とハンドラーがたくさんいます。
どんな演技を見せてくれるかは本当に楽しみです。
そして、ハンドラーと犬の、パドックでの練習の様子を覗き見すると、
その犬の仕上がり具合や、ハンドラーの取り組み方が垣間見れるので、
本当に参考になります。
私は仕事柄、高い技術を習得するには、良い仕上がりの物を見ることが、
最高の教科書だと思っています。
しかし、どんなに技術が高くても、仕上がりが悪い物は、人に感動を与えることはできません。
犬の訓練も同じだと思っています。
技術的に良いモノを持っている、または犬の扱いが直感的に上手い人はたくさんいるけど、
最後の仕上げまでたどり着かない人はごまんといます。
この仕上げと言うのは、どんなに技術があっても、直感に優れていても、
ここからは、同じように努力の過程を踏まないと出来ない部分だと思います。
誰にでも平等なんですね。だから面白い。
平等であるが故、どんぐりの背比べ、重箱の隅をつつく、
そんな作業を延々とやらなければ完成しない。。。なかなかたどり着けない。
早々に諦めて、知った顔をして服従訓練の批判をする人もいるけど、
そんな人には、絶対に見ることのできない犬との魅惑の世界があるのだ。
仕上げとは、魅せるということです。
魅了させる、ここを楽しんでいる魅力的な人や犬もいる。
私は、そうでありたいし、そういう魅力的な人と犬を尊敬する。
ぜひ、イキイキとした目でハンドラーを見つめながら、喜びに満ち溢れた表現をする
素晴らしい魅力的な犬たちを多くの人に見て欲しい。
そして、それが特別な人や、特別な犬でなくてもできるんだということを
もっと、意識して知ってほしい。
「もともと、おりこうさんだったんでしょ」「あ~、ウチの子はムリムリ~」
そ~んなことありません。
ウチも、普通の飼い主と、ただの犬ですから。