to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

服従訓練と陽性強化

2010年11月20日 | Obedience

よく、服従訓練をしていると言われるのが、

怖い・強制・叩く・押さえつける・・・などのマイナスイメージ。

そして、犬仲間からさえも、

「あそこは服従訓練してるから、犬には強制してやらせてる」

なんて言われることもあります。

今は気にしませんが、そういう人のために、競技会のビデオを出してる

ってのもあるんだけど。。。

見ていただければわかるけど、ウチの犬たちは決して

やらされてる雰囲気でもないし、怖がって従ってる訳でもない。

むしろ、イキイキとやってるようにみえるんだけど。。。

きっとそう言う人たちには、見てもわからないのかもね。

 

ウチの犬たちは、悪いことをしたら怒られるし、

訓練の場面では、きちんとやらないと引っ叩かれることもある。

子どもの頃、親に言われたことを遊び呆けてやらなかったりすると、

こっぴどく叱られたのと同じ感覚を想像していただければわかると思います。

 

その反面、良くできること、新しく覚えたこと、確実にステップアップしたこと、

ときには、それに対する意欲を見せただけでも、

怒ったときの100倍は褒め、励まします。

 

「どうしたら、褒められるのか?どうしたら意欲的に犬が取り組めるのか?」

ご飯を作っていても、掃除をしてても、何をしてても考えています。

決して、「どうしたら上手く怒れるのか?

どうしたら、上手くチョークチェーンで締め上げることができるのか?」

なんて全く考えてません。

なのに、何故?そう言う批判を受けるのか?

気にしないと思っていても、心に刺さった棘のように、カサカサしてしまう。

 

強制という方法を使って、

そのことで、犬がダメージを受けたとしたら、

強制の仕方・タイミングが間違っていたんだろう。

 

新しい習慣や生活態度を身につけるとき、

人は思ったより苦しい思いをするのではないでしょうか。

たとえば、今回の煙草の値上げで、禁煙をした人も多いはずです。

大幅値上げという痛みを伴ったわけですよね。

それでも禁煙をした方が良いと判断したからですよね。

 

強制とは、怖がらせて達成するものではなくて、

やらなければいけないという義務感を植え付けるための手段なのだ。

なんと、勘違いされている行為なんだろう。

ウチの犬たちは、強制も褒めて伸ばすも、どっちも使いますが、

決して、気持ちが萎縮したりしているとは思いません。

飼い主にいろんな事を期待し、いろんな事を要求し、

いろんな事を一緒に楽しんでいます。

 

強制も陽性強化も方法が間違っていなければ、

どちらもしつけに対して有効な手段だと思います。

 

私の犬たちに関して言えば、

新しい行動を教えたいときには褒めることが優先。

褒めるタイミングが良ければ、本当に犬は伸びます。

しかし、その中で、犬は正しくない行動も一緒に覚えて行く場合が

必ずあるんです。

「座って待て」を教えるときに、犬が勝手に伏せても、

待っていることに変わりはないわけです。

犬もそのことは重々承知でやるわけです。

そんなときに混乱を避けるために、「それは違う!」と

ハッキリと犬に伝える。

その時に座る行為を促すとか、おやつで釣るとか、そういうことをすると、

結局、犬にとって何が良くて何がいけないのかが分かりにくくなる。

キッパリと「それは違う!」と教えて行った方が犬にも人にも

ストレスを長引かせない。

私は、「あ”っ」とか不快感を表す声とともに、首輪を上に引きます。

これが強制と取れるかどうかは疑問ですが、

いわゆる強制的な訓練と言われる行為なんだと思います。

こちらの不快感とともに取った行動の後、

必ず、犬の理解という段階がやってきます。

その時には、「そうだよ。それがお母さんはやって欲しかったんだよ。」

「良くできたね~。」

「かしこいね~」と、我が犬の能力の素晴らしさや可能性に、

心から敬意を払って、褒めます。

 

犬は本当にかしこい生き物です。

人が心から伝えたいと思っていることは、必ず理解しようと努力します。

強制を使おうが、褒めを使おうが、

心と心のぶつかりあいだったり、心と心の対話だったり、

その方が重要なのに。

なぜ、方法論にばかり議論や批判を重ねるのか?

もっと奥深い犬に対するスピリットの部分は共通するんじゃないかな?

本質を見て欲しい。。。 

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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは(*^^)v (つくね@まき)
2010-11-22 19:34:55
昨日は、犬共々お世話になりました。

人って本当に不思議な生き物ですよね。。。
ワンコ達の方が、よっぽどシンプルに、ただひたすら、今を生きてる。

陽性=愛情
陰性=虐待

なんですかねぇ。。。とぼやいて見たり(笑)

今度、是非。。。大会にお邪魔してみたいと思います(^^♪

あ・・・リンクの貼り方が分からないです(@_@;)
返信する
つくね@まきさま (haiji)
2010-11-23 15:18:35
コメントありがとうございます(^O^)

つい、愚痴のように書いちゃいましたよー!
きっと優しさと愛情を勘違いしてる人っているよね。

競技会、ぜひ見にきてください!
つくね@まきさんのように若い方は、
とっても吸収できるものがあると思います。
楽しくはないけどね…?

リンク、私も、毎回やり方が…⁇なんだよね(^^;;
返信する
Unknown (ろん*norino)
2010-11-23 17:34:12
昨日コメント入れるの失敗してしまったようです。再度やってみます。

日曜は貴重なお話とても勉強になりました。
ドキドキ ワクワクしました。
犬をしっかり見る。心からの叱りと褒め。
ん~我々はこれからだ!がんばろう。

私もまた競技会ろんと一緒に見に行きます。
お目にかかれたらうれしいな!
返信する
ろん*norinoさんへ (haiji)
2010-11-28 20:13:21
先日は、お話できて本当に楽しかったです。

ろんちゃんのかわいい写真をたくさん見せていただいて、
心が和みました。
私も初心を忘れず、欧介蒼太を見つめてがんばります。

競技会ぜひまた見に来てくださいね。
返信する
こちらでは、はじめまして・・・ (あさちゃん)
2010-12-01 21:56:04
どうも~~ はじめまして
ペッパーです。
とても良いお話、聞かせていただきました。
私も、常々、感じていました。。。
まぁ、o-mamaさんの先生も うちの先生も、同じ方法論をとっていると思われるので、
訓練については 同じ意見だとは、ず~~と思っていましたが。

陽性・・・とか言って 要らん事 グチャグチャ言わないで 単刀直入にやったらどうなんじゃ・・・と 
思う人多いです。。。
そして、強制・・と言う言葉のみを攻撃してきたりして、、、イヤになる事が多いですよ。

その昔、うちのチャーリー(黒ラブ)は あまり意欲のない犬でして、
先生が 彼に前進を教えるのに
この犬には強制で前進を教えなくてはならない・・・と言って
その言葉で、いったい どんなことするんだろう・・・と
思っていたら、当日、先生はこれでもか・・・って位の魚肉ソーセージ持ってやってきて、拍子抜けした思い出があります。

かの有名な那須のA○Cのドッグウォークのタッチゾーンには、練習の際に使ったチーズがこってり残っているそうです。
それでも、タッチ跳びまくりの○宝ちゃんは
つくばのN訓練所でタッチ飛ばなくなりました。
N先生はうちの先生と同じ訓練所出身です。

言葉は難しい・・です。
人に 誤解や希望を 勝手に連想させます。。。

犬との訓練は 私たちだけの言葉を作っているようなものだと思っています。
そして、それを使ってコミュニケーションをとっている。
他の人にはわからない・・・私たちだけの言葉。
あ・うん の心。

そこの所が う~~んとうまくいった時の 感動が忘れられずに、
犬との競技を続けているようです。


最近、全然、お会いしてませんが
お元気そうで、なによりです。
また、どこかで。。。






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あさちゃんへ (haiji)
2010-12-02 20:01:04
ほんと、お久しぶりです

訓練って、犬語をどのくらい理解するか?
じゃなくて、
犬に自分をどのくらいわかってもらえるか?
なんだと思うのです。
陽性云々の人たちって、犬の理屈や犬の理由を優先しすぎて、
飼い主はすべてわかってるし、すべてを受け入れられるって思ってる。
病院に勤務していたから思うんだけど、
相手は病気があって弱い立場だけど、
すべて言うことを聞いてあげてたら治療は進まない。
やはりどこかで、治すためには、患者の都合や言い分を切り捨てなければならない部分が必ず出てくる。
そこをキチンと説明できて、実行できる腕がある人が、名医と呼ばれるわけで、
訓練も同じ気がする。
犬の気持ちを動かすだけの、器をもっていないとダメな気がする。
器は気持ちの強さだったり、何があっても受け止める大きさだったり。。。

私も、犬が成長し、自分も成長したなって感じるバロメーターになる競技会が好きです。
競技をすることで、わかることがいっぱいあるからね。

また、blogにも遊びに来てくださいね~。
どこかでお会いしましょう。
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