旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

上野総社神社

2008年04月18日 | 旅 歴史
 今日は群馬県前橋市元総社町にある上野総社神社を紹介いたします。
 総社町の近辺は奈良時代に上野国府が置かれていたそうです。東国の奈良といわれ、崇神天皇の皇子で、上毛野・下毛野の国を開いた豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)の墓だという二子山古墳もあります。
 この豊城入彦命が国土平定に貢献された經津主命の御武勇を敬愛し軍神として奉祀、武運の長久を祈願し、親神である盤筒男命・盤筒女命をも合祀してこの神社を創ったともいわれています。
 平安時代に上野国内549社の諸神を国府近くの一か所に合祀し、国司の遥拝所となったのが総社神社だといわれています。
 永禄9年(1566)10月の北条氏と武田氏との戦禍で、社殿をはじめ摂社、末社、宝物などことごとく灰燼に帰しました。かろうじて神明帳と御神鏡だけは難を免れそうです。
 群馬県の重要文化財に指定されている本殿は慶長年間(1596-1614)に総社城主秋元氏によって再建造営されたそうです。桃山時代の流造の様式をのこした立派な建築です。 
 また拝殿は天保14年(1843)の再建です。氏子であった関谷出雲正平貞許、出雲丞平貞義父子により造られたそうです。前橋市の重要文化財に指定されています。
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