奈良県奈良市忍辱山町(にんにくせんちょう)に円成寺(圓成寺・えんじょうじ)があります。
円成寺本堂の東奥の石垣上に2つの小さな鎮守社が建てられています、向かって右が白山堂、左が春日堂で、両社は同形、同寸法です。奈良の春日大社造営の際、当時の神主・藤原時定が、旧社殿を拝領して、円成寺の鎮守社として祀ったと伝えられています。
円成寺の白山堂は檜皮葺きの一間社春日造りで、棟木、千木、勝尾木を乗せています。鎌倉時代前期の安貞元年から安貞2年 (1227-1228) の建築です。昭和28年(1953)に最古の春日造社殿として国宝に指定されています。大正5年(1916)解体修理の際、堂内から棟札8枚が発見され、これも国宝に指定されています。
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