旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

富山城

2024年11月19日 | 旅 歴史

 富山県富山市本丸に富山城があります。
 富山は加賀前田氏の支藩のひとつでした。古くは越中の豪族神保氏の居城でした。天正9年(1581)に織田家の家臣であった佐々成政が入封して、大改修を施して富山城の基礎を築きました。
 信長が本能寺の変で倒れた後も、成政は富山城を根拠地として越中から上杉勢を追い出し、やがて越中を平定しました。秀吉嫌いで有名だった成政は、形勢が秀吉に傾く中、有名なさらさら越えで徳川家康に謁見しました。
 柴田勝家滅亡後、成政は最後に秀吉の軍門に下りました。天正15年(1546)の豊臣秀吉の九州征伐後、成政は肥後熊本城へ転封させられ代わって前田氏が治めました。
 前田利長は隠居後、富山城に入りましたが、火事で城が全焼した為、高岡に新たに城を築いて移りました。寛永16年(1661)に3代利常の次男利次が入城して富山藩10万石が成立し、城も修復しました。
 城は度重なる火災で焼失しました。維新に残っていた建物も取り払われ、明治18年(1885)に富山県庁の敷地として使用されました。昭和5年にそこも焼失。その後、城址公園になりました。

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