京都府京都市左京区花背原地町に峰定寺(ぶじょうじ)があります。
大悲山峰定寺は本山修験宗のお寺で、鞍馬の北約20kmの大悲山(標高747m)の山腹にあります。平安末期の久寿元年(1154)に鳥羽法皇の勅願により観空(かんくう)が三間堂を建て、十一面千手観音像を安置したのが始まりといわれています。
平清盛が平治元年(1159)に本堂などを建立、享保年間(1716-1736)には後西上皇の勅により、聖護院宮道祐親王が貴船成就院の元快に命じて、伽藍を再興させています。それ以後、聖護院の直末寺として今日まで続いています。
大悲山は奈良の大峯山に対して、、「北大峯」と呼ばれ、古来より修験者の修行の場として知られました。大悲山中には屏風岩、飛石、獅子岩などの奇岩怪石がそそり立ち、「鐘掛岩」「蟻の戸渡り」などの行場が点在しています。
桂川の源流の1つである寺谷川沿いに峰定寺の仁王門が建っています。仁王門から険しい山道を15分ほど登ったところに舞台造りの本堂が建てられています。本堂と、本堂の中にある供水所(阿伽井屋)、仁王門は国の重要文化財に指定されています。
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