フライス盤のテーブルを左右に送るギアボックスのオイルが前からちょっと足りないなあと、前から気になってたんですが
ちょっとフライスで削りたいものがあったので先に補充することにしました。
右手のスイッチボックスの後ろにある箱がそれでオイル量は1リットルもないくらいです。
その後ろのモーターがそれ用なんですが、左右にテーブルを動かすためだけのモーターなんですが結構デカいです。
ついでに同じオイルを使っている旋盤の主軸台のオイルも換えることにしました。
(オイルはシェル テラスオイルS2M 粘度32です。)
我が家の旋盤は森精機というメーカーのMS-650です。
家庭用としては少し大きめで世間でいうところの5尺旋盤になります。
主軸台にはネジ切りをするときにギヤ交換をしなくてもいいようにミッションが入っていて、そのせいかオイルは16リットルも入ります。
でもまあ工作機械ですしオイルの量がとりわけ多いわけでもなく20リットルのペール缶が一缶あれば済む話なのですが、
厄介なのが抜く作業。
ドレインボルトが背面にあるので、車やバイクみたいに受け皿敷いて抜くっていうことができません。
ドレインボルト抜いたら小便小僧のように16リットルのオイルが後方に放出される男前な構造。
なんでやねんって感じです。
前回交換したのがこの旋盤を買った時なので18年ほど前になりますが、その時はめったにしないからと我慢して作業しましたが
めったにしなくても面倒なものはやっぱ面倒。
ドレインボルトは三ヶ所あって、濾過系にあるドレインボルトを外してみてサイズを測ってみました。
直径が21mmでピッチが1.8mm。
ネジサイズ表を見ても該当するのがありません。
JISですとM20の次はM22。さて何の規格なんでしょうか。
近そうなサイズがないかボルトを眺めながら考えたら、水道の継手の太さが近いのに気付きました。
試しに"呼び13"のフレキパイプ用のニップルを測ったらほぼ同じでした。
ニップルの内径に都市ガスのホースが刺さったので、ドレインボルトを外すと同時にニップルにチェンジ。
何でこんなトリッキーなことしなアカンねん。って感じ。
で古いオイル抜きました。
ずいぶん長い間交換してなかったのですが本人的には自動車のエンジンオイルみたいに高温にさらされて酸化するような
過酷な環境でもないギアオイルなのでいいかなと楽観的に思ってましたがどうなんでしょうか。
ですがもう少し早めな方がいいのかもしれません。
まあ車買ってから売るまでデフオイルとか交換しない人もいるくらいなので大丈夫じゃないかと勝手に思ってます。
で、次は死ぬ前くらいの交換なのでこのままドレインボルトを締めてお終いにしようかと思ったのですが、
ヨボヨボのじいさんになってまたオイル交換で憂鬱になるのもどうかと思うのでバルブを付けておくことにしました。
さすがにこのままでは狭い旋盤の裏に回った時に間違ってバルブのレバーに触れたら大変になるので小さなシャコ万で
動かないようにしておきました。
今の車のオイルって上から抜くってのが普通みたいですが、昔の下から抜く世代の人間なのであまりピンとこないのですが、
今思えばこんなものほど上から抜いたほうがスマートだった気がします。
ではまた。