オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

2015年 北海道の旅 出発

2015-08-07 02:56:38 | 純白の貴公子が行く、2015年北海道の旅 
2015年、北海道の旅。

今年は車。

バイクと違って荷物の制約もないので楽チンなはずか、勝手が違うからか思うように荷作りが
はかどらない。

午後9時前、ようやく家を出た。







晩ご飯を食べる間もなかったので。コンビニで弁当を買った。

あまり車も乗ってなくて、ガソリンスタンドで給油しようとレバーを引きたら、ボンネットが開いた。







敦賀までは約160㎞。

1時出航で乗船手続きは出航の1時間前なので11時半までには着かないといけない。
乗る物が変わってもバタバタするのは変わらない。






連日遅くまで準備作業したので今になって睡魔が襲ってきた。(今も眠たい)

我慢の限界にきたので、とら母に運転をお願いした。

結婚して大阪に来てろくに運転もしてなくて、この車は運転したことすらなかった。


「ひゃあ~」とか「怖い」とか聞かされると、おちおち眠れなかった。






北陸道、敦賀インター手前。
何台が同じようにフェリーターミナルに急ぐライダーが追い越して行った。

23時半前、無事到着。

フェリーが見えると、いつも心が躍る。






結構ライダーがいた。
やっぱりバイクの方がカッコいい。
来年はあっち側にいたい。







あまり時間はなかったけど、とら母が乗船手続きしてくれている間、友和子(とわね)にフェリーを間近で見せてあげた。

最初、怖がって私の後ろに隠れてた。






初めて見る大きな船。






とら母が戻って来た。
出航時間が迫ってきたので、これから乗船します。


とら母と友和子は歩いて乗船。私と寅次郎は車で乗船です。



寅次郎の寝床はこのベットルーム。






いつも寂しそうな顔をする寅次郎。
かわいそうだったのでおやつをあげた。









でもわざわざ敦賀まで来てこのフェリーに乗ったのには訳があります。
今までは無かったのにこの船にはドッグランがあるんです。
明日連れてってやろうと思います。


まだ新しいこの船。 内装もゴージャスです。

二等とかエコノミーとか、いわゆる雑魚寝部屋は無いのです。

高級志向に路線変更したんでしょうか、






それではもう寝ます。

4年ぶりの北海道 プリウスαにベッドキットを作ってみた 今年は純白の貴公子です。自作ベッドキット

2015-08-06 04:55:56 | 工作
26才の時、初めてバイクで北海道を旅しました。

バイクブーム&北海道ブームまっただ中で、楽しくて楽しくて、その後毎年北海道に行くようになりました。


とら母(嫁さん)と出会ったのも北海道でした。

結婚して、とら母も大型二輪を取って寅次郎を連れてみんなで北海道を旅しました。
寅次郎のお陰でいろんな人と話すことができました。

やがて親父が死に、おふくろが病気であることが発覚して北海道どころではなくなりました。
亡くなるまでの3年間はつらい日々でした。

おふくろの最期を看取った年にまた北海道を旅しました。
晴れやかな気持ちで旅に出れました。



なかなか子供ができなかった私たちにも、3年前に娘が生まれました。とても嬉しかったです。
バイクに乗ることはできなくなりましたが、それ以上に子供の存在は大きくて、そして今このときに一緒に
いることの大切さを感じると、今はそんなことしている場合ではないんだろうなと思いました。






でも旅をするならやっぱりバイクがいいです。

寅次郎が元気なうちにまたバイクに乗せて一緒に旅に出たいです。





今年はまだ無理なので来年は・・・・そんなことを思いながら今年は車で行くことにしました。


四年ぶりの北海道。


自然いっぱいのなかで寅次郎と戯れて、娘がいろんな公園で遊べて、とら母は美味しいものが沢山食べれて、
そんな旅になればと思っています。







車はプリウスαです。
真っ白なので“純白の貴公子”と呼んでいますが誰も共感はしてくれていません。

何度か車中泊をしましたがシートを倒してもフラットにならないので寝るにはつらいです。

長旅ともなると切実な問題になってきます。

なので、荷室をフラットにするために簡易ベッドを作ることにしました。




セカンドシートを前に倒しても荷室より12センチほど高いため、荷室を12センチ上げなければなりません。







車内高が高くないため、底上げはつらいところですが安眠には換えられません

荷室を上げるためにアルミフレーム材をつかってやぐらを組むことにしました。







ガレージで作業しているといつものように娘が遊びに来ます。
ドライバーが使えるわけではありませんが、穴があると棒の先をつっこみたくなるみたいです。
子供の感性は不思議なものです。







こんな感じのやぐらです。







アルミフレームはサイズは自在でいいのですが、ボルトで沢山固定しないといけないので組み立てるのは本当に面倒です。

で、車に乗せてみたら・・・・寸法を間違っていました。

12センチの高さのはずが、どこで間違ったかアルミフレーム材の材料幅の30mmだけ高くて15センチに
仕上がっていました。

分解するのも面倒。







材料を切り直してやぐらがようやく完成。







車に積むとこんな感じになります。







ベットになる部分は合板からきりだします。
タイヤハウスや何やかんやの出っ張りがあって形状を出すのが面倒です。







試行錯誤して作ったのがこれ。三分割です。







裏側です。
やぐらからセカンドシートに渡す合板は体重が掛かるとしなるので補強を入れています。






しなって左右が分離してしまうと隙間に身が挟まってしまったりするので、縁が切れないように互いにもたれ合うように
横棒を入れています。







先端も同様にバラバラならないように二枚の板を繋ぐようにアルミの板を曲げて“かまし”を作りました。







両者にかますことで、分離を防いでいます。







天井高は低いですが、たぶんこれで足を伸ばして眠れると思います。








寅次郎もお風呂にいれました。スッキリ男前になりました。









今夜(8月6日)家を出て敦賀発苫小牧行きのフェリーに乗ります。

道中、またブログを更新できればと思っています。

すごいところにも行きませんし、すごい日記も書けません。

ちょっとした公園が有れば立ち寄って遊んだり、寅次郎が走り回れそうなところがあったら止まってみたり。

綺麗な夕日をみたり・・・


この夏やりたいことがあります。砂浜に座って娘と夕日を見たいです。




では、また






NSR50のシリンダーの合わせ面に付いた打痕をフライス盤で削ってみた 姉の家のエアコン取り付け

2015-08-05 01:31:25 | バイク関係の修理
昨年末まで一緒に住んでいた姉親子が近所に住んでいます。

初めての夏でまだエアコンもなく、猛暑になる前に何とかしてあげないとと思っていました。




昔は親父によくエアコンの取り付けを手伝わされました。
“門前の小僧習わぬ経を読む”ではないですが、何となく取り付け方法は分かっていたつもりでしたが、親父が亡くなりいざ一人で
付けるとなったときは、あの世から帰ってきて欲しいと思ったものでした。


今回は電気工事や壁の穴あけもなく、配管の化粧カバーも不要だったので単純に室内外機を取り付けて配管をすればいいだけでした。
ただ、親父が使っていた真空ポンプが壊れてしまっていたので、電気工事屋をしている幼なじみに真空引きだけ頼もうと思っていました。


そんな話を相談したら『明日の夜なら動けるよ』って言ってもらえたので、半月ほど前になりますが会社から帰ってきてその足で取り付けに
行ってきました。


時代と共に配管に巻く化粧(保護)テープも良くなっていたり、フレアのツールも精度良く作業できるようになったり、真空ポンプもずいぶん
小型になっていました。

なにより、良い道具を使っているなあと思いました。


結局、手伝いをお願いしたはずが、ささっと全部やってくれて、私が手伝いする側になってしまいました。(川ちゃん、ありがとね)

『National』の文字。
2000年とあったので15年前の新品エアコンです。









彼には子供が四人いて上二人はとっくに成人していますが、下の女の子二人はまだ高校生と中学生でどちらも新体操をしています。
高校生の子は大阪でも一位二位にいるくらいの選手。

面倒見が良い彼は、駅まで送り迎えしたり、大会があったら毎回応援にいったり、奥さんと一緒になって新体操のレオタードを作ってあげたりと、
自分のことは後回し。
彼もバイク乗りでカワサキのゼファー1100を持っていますが、なかなか乗ることができないでいます。



新体操も年齢が上がってくると練習などは男親が出て行きにくくなるそうで、そのお陰で少し時間が作れるようなってきたので、昔やっていた
ミニバイクでサーキットを走るのを復活させようと思っていると話してくれました。

仕事と家庭の合間をぬって、昔乗っていたホンダのNSR50を引っ張り出してきて仲間内でワイワイといじったりしていました。

自分達でいじったり、部品も仲間が提供してくれたりと小遣いの範疇で楽しんでいる、そんな楽しみ方です。



子供のために頑張っている彼が少し“自分自身”の時間を楽しんでいるのを見てちょっと嬉しくなりました。

“お父さん”の部分と“自分”の部分。どちらかに偏るのではなく、どっちかというと『お父さんの余った時間を自分に充てる』ってのが
良いように思います。



平日のある日、幼なじみからサーキットをNSRで走る写メが来ました。
楽しそうでした。

ただ、終盤にさしかかったところで突如エンジンが止まってしまい、あとで調べたら焼き付いてしまっていたそうです。


オーバーサイズのピストンキットも有るらしいのですが、いつまで補修パーツが供給されるかも分からないので、先ずは純正で行くことにして
仲間が持っていた中古のシリンダーを使うことになりました。








ただし問題があって、なぜかシリンダーの上面に打痕があって、このままでは冷却水が燃焼室に入ってしまい使えないというものでした。






アルミ製のシリンダーと思ったら全部鉄でできていました。

いったいどうやったらこんな所に打痕ができるのか、なんて話を幼なじみと夜中に交わしたりしました。






傷を消すくらいに削れないかと相談されたのですが、精度を出すためには大きな刃物で一発でひかないと(削らないと)いけないし
やっぱり本来ならこんな仕事は内燃機屋さんやで、って話をしましたが、そこは仲間内のことですし、趣旨からして試しに削ってみることに
しました。



あまり手間暇を掛けて時間が掛かるのも良くないので、できるだけササッと、そんな風なことを頭の片隅において作業することにしました。


テーブルへの固定は簡単にバイスで固定です。
ただ形状が単純ではないので、そのままでは隙間ができるため、しっかりと固定は無理。






娘も幼なじみのことを気に入ったみたいで『かわちゃん、いる~?」ってよく尋ねるようになってきました。






バイスへの固定はアルミのパイプ材(不要になったアンテナのエレメント)をかませて、押しつぶして面当たりするようにしました。







油圧バイスなのですが、油圧だと把握力が伝わりにくいので機械締めに切り換えて手応えを感じながら締め込みました。
・・・・って書くとそれっぽいので書いてみました。



一回で全面を切削しないと精度がでないため、手持ちで一番大きな刃物である“フルバック”を使うことにしました。
精密加工用のマキノのKシリーズでフルバックなんか使ったら笑われると言われたりするほどなので、使うこともなかろうと思っていましたが、
Φ100mmで有効切削径がΦ95mm。丁度シリンダよりも一回り大きかったので助かりました。




フライス盤のチャックは主軸の上から『ドローイングボルト』と呼ばれる長いボルトで吊り上げられて取り付けられています。





ドローイングボルトを緩めても貼り付いてしまっているためそのままでは抜けず、普通は上からハンマーなどで軽く叩いて取り外すのですが、
マキノは精度維持のため、叩かなくていいように少し凝った造りになっています。

単純な構造ですが普段交換することがないので、ついネジの回す方向をわすれてしまいます。


『主軸のブレーキを掛けて、上から見て緩める方向に回すとドローイングボルトが強制的に下がってツールが外れる。』







フルバックを取り付けて







『上から見て締め付ける方に回すとドローイングボルトが引き上げられてツールが固定される』






“フルバック”ってこんなものです。








ダイヤルゲージを取り付けてシリンダートップをグルッを回して測定し取り付け精度を測ります。

1/100mmの振れ無し。打痕の所は5/100mm程度下がっていました。

切削量を教えてあげた方が良いかと思って別のダイヤルゲージでテーブル基準でイニシャルを出しておきました。






回転数は事前に工作仲間のkagayakiさんに教えてもらい600rpm。



様子見で削るか削れないかくらいで一発目をひきましたが、初めて使う大口径のツール、噛み込んだらシリンダーが吹っ飛ぶかも知れないので
ちょっとビビっててしまいました。






テーブルのメモリで0.1mm上げて試し削りしてみましたが、火花も飛び散ってむっちゃこわかったです。

結局その一発で打痕が消えたので、作業終了。

ダイヤルゲージの読み値で0.08mmの切削となりました。









幼なじみが一緒にいて切削中を動画を撮ってくれたので貼り付けておきます。




機械加工の師匠のkagayakiさんにこの動画を見せたら

『送りがむっちゃ遅いですね~。切削油なんか掛けたらヒートショックでチップがすぐにダメになりますよ』と教えてもらいました。






ただただ、吹っ飛ばないかヒヤヒヤしながらの作業でした。






頑張ってエンジン組んでね。


ではまた