道の駅「わきのさわ」の斜前の国道沿いに位置する、一昨年のクリスマスに全面リニューアルした日帰り入浴施設です。
玄関入って、目の前の券売機で料金を支払い、その隣の窓口で券を渡します。窓口にはカーテンが下ろされて必要最低限の空間しか開けられていないので、失礼ながらパチンコ景品交換所や昔の連れ込み旅館を連想してしまいました。
基本的には地元民の福祉目的で建てられているので、そんなに大きな施設ではありませんが、新しいだけに明るくて清潔感が迸っており、休憩室からはいかにも新築らしく建材の匂いが漂ってきました。
浴室は黒色系タイルと木目調の建材が用いられて色調のコントラストがはっきりしており、いかにも今風なデザインです。
シャワー付き混合栓×7基が設けられ、うち一つはバリアフリー目的で広いスペースが確保されており、体が不自由な方でも支障なく使える造りになっていました。
浴槽はタイル貼りで5~6人サイズ。お湯はほぼ無色透明ですが、若干灰色がかった笹濁り。しょっぱさとニガリの苦さが混じった味で、湯口では臭素のような匂いも弱く感じられ、典型的な海水由来のお湯です。カルシウムの影響か、かなり引っかかる浴感。小さな黒っぽいものが浮遊していました。
浴槽の縁の全辺からしっかりお湯がオーバーフローしており、浴槽内には吸引口らしきものが見当たらなかったので、加温はされているものの、湯使いはおそらく掛け流しでしょう。ただ加温がちょっと強いためにお湯が熱く、濃い食塩泉であるために、湯上りはかなり火照りました。寒い冬には湯冷めしないのでいいかもしれませんね。面白いのは、浴槽の縁に沿って、洗い場にグレーチングの排水溝が設けられており、オーバーフローしたお湯がカランの方まで流れていかない構造になっていることです。溢れたお湯の成分が洗い場に析出してタイルが汚れることを防いでくれるほか、タイルが滑りにくくなるので、足元が不安なご老人などには安心ですね。
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館内で掲示されている分析表は平成17年のものですので、改築前のものをそのまま流用しているのでしょうが、なぜか飲用に関する事項が紙で隠されていました。以前は飲泉できたのに現在は不可?。ということはリニューアルに伴い、消毒するようになっちゃったのかしら?
お風呂自体は面白さに欠けるものの、わかりやすい場所にあって、新しく使い勝手が良いので、時間が有れば立ち寄っても損は無い施設だと思います。
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 45.7℃ pH8.02 228L/min(動力揚湯) 溶存物質8.343g/kg 成分総計8.343g/kg
脇野沢港から3.9km
青森県むつ市脇野沢七引157-2 地図
0175-44-3424
むつ市の当施設紹介ページ
10:00~20:00(7・8月は21:00まで) 月曜定休(祝日の場合は翌日休み)
350円
ドライヤー(3分10円)・貴重品ロッカーあり、石鹸やタオルなどは販売
私の好み:★★