温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

小野川温泉 露天風呂 小町の湯

2012年07月29日 | 山形県
 
小野川温泉の脇を南北に流れる大樽川の河原はホタルの棲息地。夏になればホタルたちが乱舞するんだとか。付近には蛍供養塔なんてものも建てられていました。



さてこのホタル生息地の傍の河畔にある露天風呂「小町の湯」で入浴してきました。かなり以前からその存在は知っていましたが、なぜか今まで入る機会が無かったんです…。



こちらのお風呂観光的色彩が強い施設ですが、常時無人となっています。以前は無料だったように記憶していますが、いつの間にやら有料になったんですね。料金箱に所定のお金を投入しましょう。無人で無料だったら、有象無象、不埒な輩が現れちゃうことは必至ですし、運営費だってバカにならないでしょうから、有料化は然るべき措置だろうと思います。なお宿泊客は無料券がもらえるので、今回はその券を料金箱へ入れました。



暖簾を潜ると、もうすぐ目の前に露天風呂が据えられており、塀際には脱衣所エリアがあります。とっても開放的で簡素なつくりであり、棚と籠があるだけです。


 
岩組みの浴槽。頭上を覆うものが一切ないので、この日のように快晴だったら爽快この上ありません。もっとも周囲は塀で囲まれているので、残念ながらすぐそばを流れるせせらぎを眺めることができませんが、逆サイドには山の緑が迫っており、ちょうどこの日は自生の藤の花がそこかしこで咲き乱れていました。また遠方を望めば山々の稜線がはっきりと見えました。

なお、自然豊かな場所での開放的なお風呂であるため、季節によっては虫や落ち葉が気になることもあるでしょうけど、そのあたりは自然環境に依るものですから、仕方ないことと諦めましょう。



湯船へ注がれているお湯は4号源泉の単独使用です。何しろ無人施設ですから、湯加減を常時管理することができず、時と場合によっては湯船が激熱になっていることもあるんだそいうですが、幸いにもこの時はちょうど良い湯加減となっていました。
なお浴槽からのお湯の溢れ出しは見られないかわりに、槽内のオーバーフロー管から排湯されていました。
ほぼ無色透明なお湯の中では湯の華が無数に舞っています。また槽内の岩には湯の華が付着しており、このためお湯が若干青白く霞んでいるようにも見えます。硫黄の香りが漂い、塩味の効いたおいしいタマゴスープの味が感じられます。



浴槽の脇には掛け湯用の甕が置かれており、こちらにも源泉がチョロチョロと落とされていました。


 
湯上りには温泉街へ戻って、お豆腐屋さんで豆乳ソフトクリームをいただきました。
豆の風味がはっきりしており、甘さが控えめでとってもうまい!!


協組4号
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 80.3℃ pH7.0 蒸発残留物6470mg/kg 溶存物質5515mg/kg
Na+:1518mg, Ca++:437.7mg,
Cl-:3124mg, HS-:1.6mg, S2O3--:0.8mg,
H2SiO3:77.4㎎, 遊離H2S:1.8mg,
(平成17年2月4日分析)

JR米沢駅から山交バスの小野川温泉行で小野川温泉下車、徒歩5分
山形県米沢市小野川町
0238-32-2740(小野川温泉旅館組合)
小野川源泉協同組合ホームページ

6:00~21:00 火曜定休
200円
私の好み:★★★
コメント (2)
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