※残念ながら閉館しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/be/7ef3cfd9dbf49eebd05b1383eff68e5b.jpg)
白くてガッツリ硫黄感のあるお湯に入りたくなり、高湯温泉の「高原荘」へ立ち寄り入浴してきました。この日は日曜日とあって、おなじみの日帰り入浴施設「あったか湯」は駐車場空き待ちの車列が発生するほど大混雑しておりましたので、イモ洗いのお風呂を避けるべく、この「高原荘」を選んでみました。旅館と称していますが、実質的には民宿に分類したほうが相応しそうな趣きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a0/e326f81f67a0f2556f3a1f05e9c75fe9.jpg)
帳場に上がって声をかけると、女将のおばちゃんがニコニコ笑顔で対応してくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c3/38377804b4a0ab63d696a73d5850d1e2.jpg)
帳場前の階段から2階に上がり、案内表示に従って廊下をクネクネ曲がりながら突き進んだ突き当りの右側に、温泉マークが染め抜かれた暖簾が掛かっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/32/822e2bea0da66bf25b797a30d5f1f454.jpg)
脱衣場は棚と籠があるだけの極めてシンプルな造りです。脱衣所と浴室の間には扉は無く、目隠しの暖簾がさがっているだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d8/c4b07a1458c15108a876c20740fea79d.jpg)
脱衣室内には「天下の名湯硫黄泉」と題された当温泉の自慢げたっぷりの説明が。またその傍らには「源泉かけ流し宣言」を行った高湯温泉の施設で共通に掲げられている赤い旗が提げられていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/cb/bea0898139a2a4fc16b35ae42523a0fb.jpg)
脱衣所からドアではなく暖簾を潜って浴室へ。民家のお風呂を一回り大きくした程度の、とってもこじんまりとしたお風呂です。ドアを設けないのは狭い浴室の中で硫化水素中毒を防ぐことが目的と思われ、この他にも脱衣所と浴室の仕切り壁の天井近くに小さな通風口が穿たれており、とにかく浴室内に空気を滞留させないように苦心しているみたいでした。
窓の直下では磐梯吾妻スカイラインへ続く県道を走る車が右へ左へと往来しており、その彼方には福島の市街や阿武隈高地の稜線が眺望できました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/03/9313aa97b5f15de5a6eae62bce2f981f.jpg)
浴槽や洗い場などお湯がかかる箇所には、草津や蔵王のお風呂のように耐酸性塗料が分厚く塗られてテカテカとしており、この塗料のためか浴槽に注がれた高湯の白濁湯は、エメラルドグリーンにミルクを滴らせて掻き混ぜたような濁り方をしていました。浴槽は2人サイズで、木枠の湯口から短い樋に落とされたうえで浴槽に注がれており、まるで潜望鏡のように底から湯面に突き出た排水管によって排湯されてゆきます。湯中には無数の湯の華が浮遊しており、体を湯船に沈めると、底に沈殿していた湯の華が舞い上がって全身がたちまち湯の華まみれになりました。口にしてみると、ストレートパンチのように直截的ではなく、ジャブを続けるようにして徐々に口腔を収斂させてゆく強い酸味がまず口全体に広がり、その上でクエン酸的な果汁を想像させるジャブとは異なる第二の酸味、そして明礬的な渋みやえぐみが舌や頬の裏にしっかりと残りました。
クレゾールにも似た鼻孔を強く刺激する硫化水素臭が浴室内に立ち込めており、上述のようにその空気を滞留させないようにすべく、脱衣所と開放的な状態に保っている他、木枠の湯口の裏では換気扇がグルグル回って懸命に排気していました。ただ換気扇ががんばりすぎているのか、給気の排気のバランスがうまくいっておらず、脱衣所側の気圧が負圧になってしまい、廊下と脱衣所を隔てるドアの隙間ではピューピュー音が鳴り続けていました(厨房などでも同様ですが、給気と排気のバランスって一筋縄ではいかない非常に難しい問題なんですよね)。
加水は行われておらず、完全掛け流しです。一応湯口には加水用の蛇口とホースが設けられていますが、加水せずとも絶妙な湯加減になっていたので、一切手を加えていないお湯でそのままじっくり湯あみさせていただきました。高湯温泉を良く知るお客さんは、数ある施設の中から敢えてこちらを選ぶ方も多いらしく、他の施設よりも入浴料金が安く設定されていることがその理由のひとつのようです(実際に磐梯吾妻スカイラインの浄土平駐車場や高湯温泉の他施設でそのような声を聞きました。もちろん施設や女将さんに惹かれるお客さんも多いはず)。お風呂は小さくともお湯は本物、いいお湯でした。
湯花沢3番
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)
50.0℃ pH2.8 604L/min(自然湧出) 溶存物質1.134g/kg 成分総計1.643g/kg
H+:1.6mg(10.65mval%), Na+:69.0mg(20.23mval%), Mg++:24.9mg(13.82mval%), Ca++:88.9mg(29.94mval%), Al+++:28.0mg(20.97mval%),
Cl-:57.4mg(10.80mval%), HS-:0,0mg(0.00mval%), HSO4-:33.1mg(2.27mval%), SO4-:620.4mg(86.13mval%),
H2SiO3:175.0mg, 遊離CO2:429.3mg, 遊離H2S:79.7mg,
JR福島駅西口から福島交通バス・高湯温泉行で終点下車、徒歩2~3分
福島県福島市町庭坂高湯 地図
024-591-1215
ホームページ
※残念ながら閉館しました。
日帰り入浴時間不明(10:00~15:00?)
300円
ボディーソープとシャンプーあり、他の備品類なし
私の好み:★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/be/7ef3cfd9dbf49eebd05b1383eff68e5b.jpg)
白くてガッツリ硫黄感のあるお湯に入りたくなり、高湯温泉の「高原荘」へ立ち寄り入浴してきました。この日は日曜日とあって、おなじみの日帰り入浴施設「あったか湯」は駐車場空き待ちの車列が発生するほど大混雑しておりましたので、イモ洗いのお風呂を避けるべく、この「高原荘」を選んでみました。旅館と称していますが、実質的には民宿に分類したほうが相応しそうな趣きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a0/e326f81f67a0f2556f3a1f05e9c75fe9.jpg)
帳場に上がって声をかけると、女将のおばちゃんがニコニコ笑顔で対応してくれました。
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帳場前の階段から2階に上がり、案内表示に従って廊下をクネクネ曲がりながら突き進んだ突き当りの右側に、温泉マークが染め抜かれた暖簾が掛かっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/32/822e2bea0da66bf25b797a30d5f1f454.jpg)
脱衣場は棚と籠があるだけの極めてシンプルな造りです。脱衣所と浴室の間には扉は無く、目隠しの暖簾がさがっているだけ。
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脱衣室内には「天下の名湯硫黄泉」と題された当温泉の自慢げたっぷりの説明が。またその傍らには「源泉かけ流し宣言」を行った高湯温泉の施設で共通に掲げられている赤い旗が提げられていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/cb/bea0898139a2a4fc16b35ae42523a0fb.jpg)
脱衣所からドアではなく暖簾を潜って浴室へ。民家のお風呂を一回り大きくした程度の、とってもこじんまりとしたお風呂です。ドアを設けないのは狭い浴室の中で硫化水素中毒を防ぐことが目的と思われ、この他にも脱衣所と浴室の仕切り壁の天井近くに小さな通風口が穿たれており、とにかく浴室内に空気を滞留させないように苦心しているみたいでした。
窓の直下では磐梯吾妻スカイラインへ続く県道を走る車が右へ左へと往来しており、その彼方には福島の市街や阿武隈高地の稜線が眺望できました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/03/9313aa97b5f15de5a6eae62bce2f981f.jpg)
浴槽や洗い場などお湯がかかる箇所には、草津や蔵王のお風呂のように耐酸性塗料が分厚く塗られてテカテカとしており、この塗料のためか浴槽に注がれた高湯の白濁湯は、エメラルドグリーンにミルクを滴らせて掻き混ぜたような濁り方をしていました。浴槽は2人サイズで、木枠の湯口から短い樋に落とされたうえで浴槽に注がれており、まるで潜望鏡のように底から湯面に突き出た排水管によって排湯されてゆきます。湯中には無数の湯の華が浮遊しており、体を湯船に沈めると、底に沈殿していた湯の華が舞い上がって全身がたちまち湯の華まみれになりました。口にしてみると、ストレートパンチのように直截的ではなく、ジャブを続けるようにして徐々に口腔を収斂させてゆく強い酸味がまず口全体に広がり、その上でクエン酸的な果汁を想像させるジャブとは異なる第二の酸味、そして明礬的な渋みやえぐみが舌や頬の裏にしっかりと残りました。
クレゾールにも似た鼻孔を強く刺激する硫化水素臭が浴室内に立ち込めており、上述のようにその空気を滞留させないようにすべく、脱衣所と開放的な状態に保っている他、木枠の湯口の裏では換気扇がグルグル回って懸命に排気していました。ただ換気扇ががんばりすぎているのか、給気の排気のバランスがうまくいっておらず、脱衣所側の気圧が負圧になってしまい、廊下と脱衣所を隔てるドアの隙間ではピューピュー音が鳴り続けていました(厨房などでも同様ですが、給気と排気のバランスって一筋縄ではいかない非常に難しい問題なんですよね)。
加水は行われておらず、完全掛け流しです。一応湯口には加水用の蛇口とホースが設けられていますが、加水せずとも絶妙な湯加減になっていたので、一切手を加えていないお湯でそのままじっくり湯あみさせていただきました。高湯温泉を良く知るお客さんは、数ある施設の中から敢えてこちらを選ぶ方も多いらしく、他の施設よりも入浴料金が安く設定されていることがその理由のひとつのようです(実際に磐梯吾妻スカイラインの浄土平駐車場や高湯温泉の他施設でそのような声を聞きました。もちろん施設や女将さんに惹かれるお客さんも多いはず)。お風呂は小さくともお湯は本物、いいお湯でした。
湯花沢3番
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)
50.0℃ pH2.8 604L/min(自然湧出) 溶存物質1.134g/kg 成分総計1.643g/kg
H+:1.6mg(10.65mval%), Na+:69.0mg(20.23mval%), Mg++:24.9mg(13.82mval%), Ca++:88.9mg(29.94mval%), Al+++:28.0mg(20.97mval%),
Cl-:57.4mg(10.80mval%), HS-:0,0mg(0.00mval%), HSO4-:33.1mg(2.27mval%), SO4-:620.4mg(86.13mval%),
H2SiO3:175.0mg, 遊離CO2:429.3mg, 遊離H2S:79.7mg,
JR福島駅西口から福島交通バス・高湯温泉行で終点下車、徒歩2~3分
福島県福島市町庭坂高湯 地図
024-591-1215
ホームページ
※残念ながら閉館しました。
日帰り入浴時間不明(10:00~15:00?)
300円
ボディーソープとシャンプーあり、他の備品類なし
私の好み:★★★